12月26日「日ノ出町駅」

(湘南と東京を結ぶ駅)
「日ノ出町駅」は1931年(昭和6年)12月26日 に「湘南電気鉄道」と「京浜電気鉄道」が結ばれ誕生した駅です。
前年の1930年(昭和4年)2月に「京浜電気鉄道」の高輪駅と横浜駅間が開通し、同年4月に「湘南電気鉄道」が黄金町駅と浦賀駅の間を結んでいました。
当初「湘南電気鉄道」は黄金町駅から大岡川に沿って「国鉄桜木町駅」まで延伸する予定でした。その名残が現在も日の出町、野毛の道筋として残っています。
「京浜電気鉄道」「湘南電気鉄道」軌間規格が異なる二社の決定的違いを乗り越えなければならないほど、当時の私鉄各社は、熾烈な拡張計画を推進していました。
(トンネルを抜けて)
京急横浜駅から京浜線下り線に乗り、戸部駅を過ぎると連なる三つのトンネルがあります。
「御所山トンネル」「上原トンネル」「野毛山トンネル」です。

京急本線には23のトンネルがありますが、下り線ですとその始まりが「御所山」です。

ここから京急はトンネル路線の連続が続きます。


横浜市西区南部の丘陵地帯を一気にくりぬいた3つのトンネルを抜けると、崖にへばりつくように「日ノ出町駅」が出現します。


日ノ出町はきついカーブしたプラットフォームのある駅で、しかも道路(県道)の上にありかなり無理をして造った駅のなごりが今も残っています。
「湘南電気鉄道」「京浜電気鉄道」
二社の規格を揃え1933年(昭和8年)4月1日に品川と浦賀間の直通運転が実現し横浜市内南西部の重要な首都交通路線となります。


この駅の象徴、昔から残っているタイル模様の三浦半島。

イセブラ最寄り駅

1964年(昭和39年)に国鉄根岸線が桜木町駅からようやく磯子駅まで延伸するまで、日ノ出町駅は伊勢佐木町界隈に出かける最寄り駅でした。
※昔、日ノ出町駅前には山手英学院という予備校がありました。駅前という便利さもあり横浜市内有数の独立系予備校でした。山手英学院は、港南台に「山手学院(中・高】」を作り、日ノ出町の英学院は有隣堂の経営を経て廃校となりました。
 この頃、予備校に通う生徒の食欲を満たした小さなラーメン店が「いろは」というお店がありますた。一時期ご主人が体調を崩し閉店・再開を繰り返しして現在は店代わりしました。

(ぶらり散歩には最適)
京急日ノ出町駅は土日に場外馬券場で賑わう以外にあまり降りない駅でしたが、最近ぶらり降り立つと 周辺はかなり魅惑的な街に変貌しています。
日ノ出町巡りはまたの機会に。

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