第32期發王戦北海道プロ予選振り返り(トーナメント3)
肝心要のトーナメント3について書くのをすっかり失念しておりました。
このトーナメント3での敗着を書きたくて振り返り始めたまであるのに、1ヵ月以上温めてしまっていました。
その分みっしりと詰まった内容・・・を書ければ良いのですが、もう1ヵ月も経ってしまって内容はすっかり忘れちゃってます。
ただ、敗着の一打についてだけはしっかりと覚えていますので、この辺りをぜひ皆さんで検討してみてください。(てか何が正しかったのか僕に教えておくれ)
・トーナメント3
対局者:伊藤(聖)プロ・松野プロ・岩﨑プロ
開局親の聖一さんから立直が入るも、終盤に僕も追いつき追っかけ立直を打つ。
役無しドラ無しの両面待ち。
何て危なっかしい立直なんでしょう・・。
結果として聖一さんから1,300を出アガリ、ホッと一息。
思えばこの入り方もかなり危ないし、このトーナメント3の内容を象徴するような立直だったかも・・。
その次局も確かノミ手を立直打って流局、東2局1本場で300.500ツモと、打点こそ無いものの少しずつ点棒をかき集めてトップ目に立つが、東3局の親番に岩﨑さんの3,000.6,000ツモが炸裂。
確か立直即ツモ一通ドラ1だったかな?
華がある。格好いい、イケメン。
親かぶりであっという間に原点を割り、聖一さん・松野さんと並んでまた1からのスタートとなる。
その後もひたすら役無しドラ無し両面待ちの先制手牌が入り、とにかく曲げ続ける。
先制両面はだいたいこれまでの麻雀人生曲げ続けて来たのでいつもと変わらない麻雀を信じて打ち続けてきましたが、
何だか自分一人だけが慌てているような、落ち着きが無いような感覚を受けながらも、それでもこの両面を曲げなかったケースは少ないからと自分に言い聞かせ、ひたすら立直を打ち続けました。
南場(南2局だったかな?)に確か唯一両面じゃないテンパイが入り、ドラ1のペン
チャン待ちで曲げる。
これが自身にとってトーナメント3最高打点のアガリ(5,200)となり、岩﨑さんに3,500足らずの2着で1回戦は終了となる。
結果は微差の2着ですが、1発のアガリでトップを物にした岩﨑さんと、散々先手が入り場をリードしてきたものの必死こいた2着の自分に何だか凄い差を感じていました。
とはいったものの有利なポジションには違いありません。
3着の聖一さんとは1着順+14.1差、ラス目の松野さんとは2着順+16.6差。
トップ目岩﨑さんとだって23.5のビハインドなら、2回戦着順上ならだいたい勝てそう。
2回戦東1局
軽い手のテンパイ取りが相変わらず止まらない僕は1,500のイーシャンテン、そこにトータルラス目の松野さんから立直が入る。
僕もドラ跨ぎの牌を切ればテンパイだけれど・・・松野さんには切り切れない・・!
とテンパイ取らずとする。
流局でも構わないと思ってはいたけれど、危険牌を切らずに何とかテンパイが入り当たり牌が松野さんから切られる。(ドラ近辺の牌かドラそのもの)
鳴きを入れていた聖一さんからもロンの発声が上がるも、頭ハネで僕の2,900。
聖一さんのあの副露が安い訳無い!
このアガリめちゃくちゃデカい!(後から伺ったら12,000だったそうです)
体感70%ぐらいは通過でなかろうか?と思っていた矢先、そんな僕の幻想を打ち砕いた次局、岩﨑さんの3,000.6,000が再度炸裂。
また6,000払うの・・( ;∀;)
東3局松野さんの親
またも先手両面の1,300テンパイが入り、立直・・・。
もう松野さんはほとんどオリない親番なので打った瞬間にこれ本当に打って大丈夫なのか?って疑問はありました。
ただ、松野さんの親番を流せれば更に状況は楽になる。
それにトータル2着目の自分が積極的にいかないでジリ貧になっていく未来が嫌すぎる・・という事で渋々立直を打ちましたが、即座に松野さんから追っかけ立直が入り、程なくして4,000オールをツモられる。
あ、危なすぎる・・・・全ての状況が変わる12,000放銃になる所だった・・。
そして運命の1本場
松野さんが序盤から白ポンして、ピンズ混一模様。
松野さんとはこの日だけで4半荘目、過去の發王戦予選でも同卓が何度かあって、こういう手で軽い仕掛けをするイメージはまるでありません。
この半荘はトップ目が岩﨑さんで、2着目が松野さん。
僕は10,000点ぐらいビハインドの3着目で、現状であればまだ松野さんとも20ポイント以上差があるけれど、松野さんがトップ目に立てばほぼ並びの状態になってしまう・・。
そんな葛藤の中この局もテンパイ。(確か8巡目ぐらい)タンピンの36p待ち。
この怖い仕掛け、ダマテンでさっと流したい。
ドラの發だってまだ見えていないし。
でも3,900から12,000まである加点チャンスも大きすぎる、松野さんの着順をそこまで気にしなくてもよくなる。
悩んだ末に小さい声で立直って言っていました。(自信無さすぎた)
『麻雀は水を張った洗面器に顔を突っ込んでいるようなもの』
ってよく漫画とかで読んだことある表現ですが、完全に洗面器から顔を出してしまった立直だって思いました。
※これ最初に言われたのって何の漫画でしたっけ?ショーイチの治外法権麻雀で出ていたような・・。
そんな甘えが許される訳も無く、立直後は生牌の中をポンされ、何かの筒子牌(1pだったかな?忘れちゃった)で放銃。
ドラの發も対子のホンイツ小三元ドラドラ16,000の失点で、僕のこの年の發王戦は終了しました。
対局終わったあとに何人かに話聞いて回った結果、このタンピン立直打つのが絶対悪って訳では無かったけれど、それでもかなり隙を与えてしまった立直だったかなと僕個人としては思っています。
早く楽になりたかったんやろなあ。
その後の納会で松野さんにもこの局の所感を伺ったら、松野さん目線だとやっぱり立直打ってくれたのは凄く助かったって仰っていました。
その前局の1,300立直とは少し意味合いが違いそうと。
何かこのトーナメント3、ひらすたらに安い両面が入り続けて立直止まらなくなってしまってたんですよね。
かかっていたと言えばかかっていたのかな?
僕ってどちらかと言えば、良い意味で打牌に感情が乗らないタイプだと思っていたのですが、何かプロになってから少し熱くなりがちになってきた気がします。
それだけ麻雀に対する想いも強くなってきたのかもしれませんが、それって理由にならないしあまり良いことだとも思わないので、
淡々と冷静に麻雀を打ち続けられるよう、また1年精進して、今年の發王戦で良い結果が出せられるように頑張ります!