最高位戦北海道本部 川岸恵介という男
最高位戦Classic準決勝
北海道本部からは川岸恵介選手と尾崎航選手の2名が準決勝に勝ち上がりを決めていました。
4回戦終了時点で、尾崎くんはかなり厳しい位置に追いやられていたものの、川岸さんはなんとトータル現状1位!
5回戦はそんな川岸さんの配信卓です!
〜ネタバレ多いので配信見たい人は回れ右してね〜
新津代表トップ目で迎えた南1局、終始ポイントを守りにいった川岸さんにとうとう手が入ります。
三色は見切って2mとか、少し迂回になるけれど13s落としすらありそうな中、川岸さんの選択は③切り。
7,700のアガリをもぎ取り、かなり有利なポジションとなる。
もちろん別卓条件とはなるのだが、2着以上は1位通過のジャンプアップがかなり濃厚。
そんな最中の1本番、現Classic王者の伊藤プロが満貫をツモあがり、2着へ浮上する。
川岸さんは親かぶりで3着落ち。
目まぐるしく状況が変わっていく。
南2局
伊藤プロと北原プロの立直に挟まれた最終手番前。
ようは海底牌どっちに回す?って選択だが、どちらがいいんだろう?
川岸さんは北原プロに海底を回すことを選択。
2着以上を目指す為、伊藤プロ海底ツモの高打点を阻止する為なのかな?
解説席ではアガリ抽選を2回与えない為に鳴かない方がいいかな?って事を仰っていました。
どっちがいいんだろ?ちなみに僕は鳴く派ですが考えれば考える程鳴かない方がいい気もしてきました。
オーラス3本場
アガれば2着目・3,200以上でトップまでの局面。
役牌ドラドラの一向聴までこぎつけるも、代表への放銃牌を引いてしまう。
我慢の男川岸はそう簡単に5p出しません!
こらすげえわ。
9s切って一瞬手に留めるも、待望の南が鳴けてしまって放銃となります。
まあさすがにこれは致し方なし。
ジャンプアップは逃したものの、ポイント微減で半荘1回潰せたと思えば良い半荘だったか。
そんな川岸さんのインタビュー
「いい経験になりました…」
「ちょっと帰って…」←たぶん配信見直すって言おうとしてた。
いや、まだ帰るなよ。笑
6回戦あんだから。
そして始まる6回戦
1/2で配信卓ですが…
見事、6回戦も配信卓でしたー!!
大丈夫かな?緊張してないかな?
まだこのドキドキ感味わわなければいけないのか…見てる方もしんどい。。
6回戦のテーマはとにかくラス回避!
ポイント持っているので、最悪卓内3着でもまあまあ決勝には残れそうって中、東1局木原プロに役役ドラドラのテンパイが入る。
カン5p待ち。
その時の川岸さんの手牌
めちゃくちゃ危ねえ!
その後、少し受け気味な9pを切って危機は去った様に見えたが、木原プロがカン3pに受け変える。
その時の川岸さんの手牌
東パツから情緒が落ち着きません。
この局は岩松プロが木原プロへ12,000の放銃。
現状、卓内3着の木原プロがっていうのは少しうーん…って感じではあるが、ただ最悪の4着を引く可能性はかなり減ったともいえるのでそこまで悪く無い展開かも。
東2局
ドラ9sをポンした木原さんが満貫をツモ。
川岸さんは親被りし、ポイントがじわじわ削られていく。
そして東3局、代表が立直をかけていた岩松プロから5,800+供託をゲットした事で、なんと卓内3着が川岸さんとなる。
あんなにあったリードがたったの5局で…麻雀怖いわあ。
とはいえまだまだだいぶ大丈夫そうな卓内3着だけれど、打っている本人は肝冷えてるんやろなあ。
東3局1本場
とうとう川岸さんに手が!
チートイドラドラの聴牌!
今までひたすら守備に徹していた川岸さんが、中盤に安全とは言い難い牌をスパスパ切っていき、3pに関しては空中ツモ切り未遂すら起きる。(結局途中で思い直してツモ牌見せてくれたけれど)
いや〜焦っておるね。笑
結果は流局。山には無かったね。
東4局
今度こそはの好配牌!
東まだいるよ!ツモって!
って思いも虚しく、木原プロの300.500ツモ。
まあ1番怖い岩松プロの親が流れたので、これはこれでまあよし。
南1局
ひとあがりが本当に欲しい!
川岸さんも、画面のこちら側の僕たちも!
ドラが北。
ピンズ混一色の可能性が捨てきれない親木原プロの仕掛けにも果敢に向かっていく川岸さん。
1枚持ちの北が雀頭になれば一気に勝負手となるが、木原プロの生牌白切りが強烈。
9pは切れないよねえ
南2局親番
配牌はまあまあ。
トータルもまだ大丈夫だとは思うけれど、念の為代表の上にはいっておきたいから本当にひとあがり欲しい。
しかし代表も道中に中が対子となりモチモチに。
この局もあがれないか〜ってなってた時にこっそりヤバい事が…
おいおいおいおい、マジかよ。
そして聴牌
その頃の川岸さん
なんとか4mに手がかかり放銃回避。
ふぅ〜💨
からの手替わり
3pが当たらなくなった。
これはちょっと助かったかも。
その時の川岸さん
3pが最終手出しではあるけれどもやね。。
3p4pセットで落とす未来…あるんじゃないか?
さすがに長考。
川岸さんが選ぶ牌は…
この中を代表がポン。
まってまって、目まぐるしくて心臓痛い。
この局の結末は立直の岩松プロに、手詰まった代表が6,400の放銃。
結果だけ見るとこの中切りがスーパーファインプレイで勝負を決める一打となりました!
この6,400横移動かなりデカい…!
けれどもラスになる可能性も少し上がってはしまった?
その後もドキドキしながら最後まで見ていましたが、とにかくポイントを守り切る道を選んだ川岸さんの安定感が勝り、見事に卓内2位で終局。
よくやった!感動した!
これまでのプレッシャー。
そしてそのプレッシャーを押し除けて勝ち取った決勝への切符。
嬉しさや達成感や安堵の気持ちが溢れ出たんでしょうね、対局が終わった瞬間に大きく息を吐いていた姿がとてもカッコよかったです。
まあ画面のこっち側はこっち側でめっちゃ息吐ききってましたけれどね。
「夢みたいですね。僕が決勝なんて…っていうそういう気持ちです、今は。」
川岸恵介は本当に謙虚な男である。
この言葉は謙遜でも何でもなく、本当に心から出た言葉ではあると思う。
けれど最高位戦に魅せられ、北海道本部で研鑽を積んできた川岸さんの麻雀は自分の夢だけでなく、僕たち北海道本部の仲間たち、応援してくれるファンの方々、みんなの夢さえも乗せる事ができる、そんな力のある麻雀だとも思うので決勝進出は全然不思議では無いです!
北海道にタイトル持ってきてね!
ガンバレ!
インタビューはもうちょっと頑張ろうね。笑
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