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「なぜ自分は狐が嫌いなのだろう?」

なぜキツネを描くの?と聞かれることがあります。
実は昔はキツネがあまり好きじゃなかったんです。というか、得体のしれない怖さがあって他の動物のように愛でる対象に思えませんでした。
いつの間にかキツネに感じるようになった、ずる賢くて気味が悪いイメージ…
それは子どもの頃から絵本やアニメの物語に登場する悪役キツネや妖艶な女狐による影響で、思いかえせば子どもの頃からキツネに対する否定的な妄想は、常に僕の潜在意識にありました。
実際にキツネに噛まれたり、大切に育てた農作物を食い荒らされたりした経験が全くないにも関わらず、誰かによって造られたイメージを素直に受け入れてキツネを嫌っている自分、美しい他の動物たちのように見れない自分、ある日その危険さと滑稽さに疑問をもったとき、するすると呪縛が解けるように洗脳されていた自分に気がつきました


それ以降、キツネの写真集や生態を調べるたびにその可愛さや楽しさ、美しさに魅了されました。
そしてキツネに限らず、自分はもっとたくさんの事を洗脳されているのでは?と思うようにもなりました。
ずる賢くて得体の知れない気味の悪さは、洗脳する人間社会と、された僕の心の方じゃないかと、長い眠りから目が覚めたとき、今までとは真逆の美しくて愛らしいキツネを主人公にした作品を描きたいという衝動が湧き上がってきました。
今まで勝手に負のイメージを抱いていた償いと、大切な気づきをくれたキツネたちへのオマージュ・アートワーク


エネルギー的にいうと心のネガティブ振動を中道に戻すためのポジティブ振動クリエイション(笑)それ以来、たくさんのキツネシリーズやモリスの物語が出来、まさに僕にとってキツネを描くことはこの洗脳社会からの脱却と、自らを由りどころとして真に自由な今を生きる覚悟の祈り(意宣り)となっています。
これが僕が近年キツネを描いている理由です


「モリスのコトリ」の主人公モリスはとても優しいキツネです。
子どもたちはもちろん、多くの大人の皆さんの心にもきっと響くと思います。
そしてかつての僕のようにキツネが少し苦手な方にも読んでもらいたい絵本です。読み終えたとききっとキツネが少し好きになっています


絵本「モリスのコトリ」が一人でも多くの皆様に届きますように
https://tadashiura.com/202306soloexhibition

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