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受験生は必見!知らないと損する奨学金の知識~貸与額の決定~

日本学生支援機構奨学金を高校を通して予約採用で申し込んだ方に、ようやく採用候補決定通知が届きました。

今年の予約採用では、当初以下の予定でした。

1回目募集(5/31迄の申請)→10月下旬に決定通知

2回目募集(6/30迄の申請)→11月下旬に決定通知

3回目募集(7/31迄の申請)→12月下旬に決定通知

本来ならば、1回目募集に応募した方はこの時期には決定通知が届いているはずですが、コロナの影響で通知案内が遅れていたのでしょう。

高校3年の1学期に奨学金に申し込んだが、その後に進路変更があったり、あるいはコロナで家計状況が変わった家庭も多いはずです。

予約採用で申請した奨学金の種類や選択項目は、来年4月に行う「進学届」で変更できます。予約採用の決定通知を受け取り、改めて申請時点でチェックした選択項目を見直し、進学届までに自分にとってベターな内容に見直すことが大切です。

そこで、日本学生支援機構奨学金の予約採用申請時に選択した項目の内容とポイントについて何回かにわけて解説をしたいと思います。

自分にとって適正な奨学金貸与額を考えること

1回目は、誰もが気になる奨学金の貸与額について考えてみましょう。

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無利子の第一種奨学金は、学校種別や通学環境により、上限の貸与月額が異なります。

それに対して、有利子の第二種奨学金は月額2万円~12万円のなかから、1万円単位で自由に金額を選択できます。

給付とは違って貸与の場合は卒業後から返済が必要となります。つまり、大学等の卒業時点で借金を背負うことになるので、出来るだけ小さい金額を選びたくなる気持ちは理解できます。

しかしまず、避けてほしいのが「お金が足らなくなること」です。

たとえば、ギリギリの金額を選択して進学したが、思った以上にお金が必要と気づき、アルバイトを増やそうという学生もいるでしょう。

アルバイトはお金の問題だけでなく半分社会人経験ができるので、ぜひ経験して欲しいと思いますが、アルバイトに偏り学生生活が疎かになると本末転倒です。

また、医療系分野など進路の先に国家試験が待っているならば、国家試験不合格や留年となってしまうと、2年間や4年間を棒に振ってしまう可能性があります。

初年度は余裕を持った金額を選択してほしい

そのため、入学初年度は余裕を持った金額を選択することを勧めています。

「月額5万円必要と思ったら8万円、8万円必要と思ったら10万円の月額を選択してみては」と講演では毎回伝えます。

そうして、1年間学生生活を経験すれば、夏休みや冬休みなどの長期休みの間にアルバイトで幾ら稼げるかなど、現実の収支が体感できるでしょう。

その経験を受けて、2年目以降の貸与額を決定すればいいと思います。

多くの方が誤解していますが、奨学金は1年ごとに更新手続きが必要です。その更新時に適正額に戻せばいいと思いますし、日本学生支援機構の貸与額は在籍大学等を通していつでも変更できます。

日本学生支援機構奨学金の多くは有利子奨学金の利用者です。

しかし、有利子とは言いながら、在学中には利息は発生しないので、大きい金額を借りていたからといって損も得もありません。

日本学生支援機構の貸与型奨学金が実質的に学生ローンであることは事実ですが、そのお金のお陰で希望が開けた人も多くいると思います。

奨学金の仕組みとポイント、注意点を親子で冷静に理解して、進学に臨んで頂ければと願います。

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