リモート監査で困っていること

コロナ禍の状況で、監査もリモートでの実施が当たり前になってきました。「証跡の信頼性」や「実地調査(往査)ができない」という課題は識者の方々が議論されていると思いますので、ここでは私の困っていることベスト2をお話しします。
① スキャンし、PDFで送付していただいた証跡の「押印が薄くて名前が読み取れない」
② 「そちらでスキャンしてください」と大量に送付される証跡がステイプラで留められている。

まず、①についてですが、確かに押印はあるというのはわかるのですが、スキャンすると読み取れなくなるぐらい薄いのですね。しかも、最も重要な承認者の印が薄いことが多いのです(押印する回数が多いからインクが薄いと推測)。やむを得ず、「誰の押印でしょうか?」と聞かざるを得ないこともしばしばです。
監査の指摘事項に「インクを補充すべし」と本気で書きたいところです(こっそり担当者に対して、「●●部長のインクを補充しておいてください」というのがいいのかもしれません)。

次に、②についてですが、これはスキャンが必要な書類のステイプラを外し、スキャンして、またステイプラで書類を留めてと大変です。きっちりと業務をされている部署ほど大変ですね。せめてクリップ留めに変えてほしいところですが…。

根本的な解決方法は、①承認はワークフローに、②証跡は電子化することかもしれません。
すぐにシステム導入は難しいでしょうから、しばらくは大変な状況が続きそうです。

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