【システム監査】サーバ室は1階に設置しないのが望ましい。

サーバ室は1階に設置していないでしょうか。まずは、各自治体が公開しているハザードマップを確認し、災害(水害)が発生した場合の自社オフィスへの影響を確認するのがよいと考えます。
私個人としては、ハザードマップで水害の起きにくい地域であったとしても、サーバ室は2階以上に設置することが望ましいと考えます。理由は、ハザードマップは状況に応じて適宜見直されているため、想定される被害レベルがいつ変わるかわからないことと、何らかの事故により水害が起きる可能性もあるからです。また、2階以上に設置する場合でも、サーバ室の階上が食堂や洗面所であったりすると水漏れのリスクがあります。


ある会社を訪問した際、(設計が古いため)1階が社員食堂、地下1階がサーバ室という事例がありました。担当者も早くサーバ室を別のところに変更したいと言っておられました。

事務所が1Fしかないという場合は、サーバ等は床に置くのではなく、机上やラックの上部(ラックの場合は安定性も考慮する必要あり)に設置する等、少しでも水害のリスクを避ける対策を検討してもよいと考えます。
中小企業庁の「事業継続力強化計画認定制度の概要」によると水害の発生を想定し、あらかじめ電気設備を高所に配置し、被害を最小限に食い止めた例が紹介されています。

サーバの対策に限らずですが、(執筆日現在)中小企業庁では、BCP対策に取り組み、認定を受けることによる助成制度(税制や金融の支援等)もありますので、中小企業者に該当する場合、活用するのもよいかと考えます。
※制度は中小企業庁のホームページでご確認ください。

【参考】
事業継続力強化計画認定制度の概要(令和元年7月16日施行):
令和元年9月 中小企業庁 経営安定対策室https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/antei/bousai/2019/190905keizokuryoku1.pdf

事業継続力強化計画策定の手引き:令和元年10月2日版(中小企業庁)
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/antei/bousai/2019/191002kyokatebiki.pdf

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