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バンド・デシネと橋
高校時代からの友人と久しぶりに食事。
それから品川をぷらぷらと2人で歩いているとレインボーブリッジがあるではありませんか。
しかもレインボーブリッジは歩いても渡れるのです。
早速歩いて渡ることに。
車が近くを高速で走っているので割とビクビクとしました。
曇りです。けれど見晴らしは良かったのです。
そんなこんなした後、画材屋さんに行って水彩画の道具を購入しました。
色塗りを頑張ろうという心意気です!
頑張れ!自分!
そして、バンド・デシネの話。
バンド・デシネとはフランス語圏にある漫画のようなものです。
とにかく一コマごとの絵がきめ細やかで美しい。
いつか。
いつかです。
バンド・デシネの様な絵を描くことができたなら。
鮮やかな色で自分の思った情景を彩ることができたなら。
今日、橋の上からみた景色を、僕はどう表現したら良いのだろうなぁ。
空は曇天模様でも、親友と再会した僕の気持ちはなんとも晴れ晴れしかった、そんな不可思議なカラーを表現したいなぁ。
なんて思ったのでした。
〜今日の教訓〜
茨木のり子の「友人」という名の詩。
友人
友人に
多くを期待しなかったら
裏切られた! と叫ぶこともない
なくて もともと
一人か二人いたらば秀
十人もいたらたっぷりすぎるくらいである
たまに会って うっふっふっと笑いあえたら
それで法外の喜び
遠く住み 会ったこともないのに
ちかちか瞬きあう心の通い路なども在ったりする
ひんぴんと会って
くだらなさを曝けだせるのも悪くない
縛られるのは厭だが
縛るのは尚 厭だ
去らば 去れ
ランボウとヴェルレーヌの友情など
忌避すべき悪例だ
ゴッホとゴーギャンのもうとましい
明朝 意あらば 琴を抱いてきたれ
でゆきたいが
老若男女おしなべて女学生なみの友情で
へんな幻影にとりつかれている
昔の友も遠く去れば知らぬ昔と異ならず
四月すかんぽの花 人ちりぢりの眺め
とは
誰のうたであったか
旧友とは良いものです。