Belle Époque
はてさて仕事に身が入らない自分。
格言のように言い聞かせている言葉があります。
"仕事はこなすものじゃない。
置いておき、熟成させていい味にするものだ。
たまに、熟れすぎるけれどご愛嬌!"
という事で、
"働くとはなんぞや"
"組織で釈然としないこの気持ちはどうしたら"
などと、ここ数日考えております。
ある珈琲屋の若き男店主は話してくれました。
"独立するのは、不安だった。
今は責任も義務も全部自分にかかってくるけれど、
やりたいことをやれている今が1番充実してる"
あるイギリス料理の女性シェフは教えてくれました。
"1人で立つ人は、気がついたら立つべくしてなるような道が勝手に開けていくよ。だから焦ることはない。あなたがそういう人ならばきっと自然と向かっていくから"
あるイタリアンの若そうに見える男性シェフは説いてくれました。
"料理が好きなわけじゃない。でも手は抜かない。絶対に"
料理やカフェを商売にしている人の話を聞けるのはこの上ない幸福なことだと思っています。
プロダクトから、「お客」への提供というサービスの完結を日々目の当たりにしている方々だからです。
どんな仕事もクライアントが居て、長期短期、部分的に関わらずサービスの提供をしています。
そして、料理人の考え方はどんな仕事にも必ず活きるとおもいます。
かっこつけたことを書いたのですが、
とにかく明るく前向きに。
そう思えたのでした。
1890年代〜1914年位までのパリが華やいだ時代を、
「Belle Époque」:「良き時代」とよく言います。
1920年以降の人々が当時を懐かしんでそう呼んでいたようです、"ベル・エポックは良かった"と。
けれど僕に限って言えば、そんな時代のパリになんぞ興味はない。
今、この時代で素晴らしい三人のシェフやマスターと過ごすことができる今、
素晴らしい友人や知人に出会えている今が、
僕にとって「Belle Époque」です。
なんてことをふと思ったりした、
そんな素敵な料理人達との出会いの話でした。
〜今日の教訓〜
子供の時に観たドラマで、忘れられない台詞。
"まずい食材はない。まずい料理があるだけだ"
ミッシェル・サラゲッタって架空の人物なのね。