シェア
忠雄
2017年6月1日 22:13
衝撃的な出会いは、衝撃的な別れを生むことがある。梅雨のはじめ。中学生のある日、学校終わり自宅のある駅の改札を出て、ぼけっと考え事をして歩いていたら、一人の男性にぶつかった。彼を見上げて僕はとても怯えた。白い作業服を着ているが、金色のネックレスに角刈り、短い眉にうっすら腕周りに見える刺青。明らかにもう、反社会的な人じゃないか。任侠映画を飛び出したような人じゃないか。自分がこれからど