こわがりなわたしの成長。
昨日の夜ふと、恐怖に襲われた。
寝てもすぐ目覚め、喉の乾きと悪寒。寒い夜だったはずなのに病的な汗。背中と腰の間の酷い鈍痛。ズキズキする時もあり、痛みはリズミカルに襲ってくる。
ああ、これは以前にも経験があるな~
急性腎盂腎炎になって、敗血症になった時だった。
人間どうやら学ぶものらしく、しんどさに関わらず起き上がり、水分補給をしてトイレに行った。そういや膀胱炎気味だったのを忘れていた。ついつい、バーカウンターで仕事をしてるとトイレに行くタイミングを失う。というより、トイレに行くのを忘れる。目の前のことばかり考えているからだ。
なーんて冷静になりながらも、ああこれ恐らく高熱出てるな・・・っていう関節の痛みを感じながらもう一度布団に入った。
ふと、得体の知れない恐怖に襲われた。
言葉にするのはとても難しい。ただ睡眠に入る間に体がしんどくて寝れなかっただけなのかも知れない。幼い頃によく感じた金縛りに似ていた。体は眠いのに、脳が眠れない。
急に真っ暗な闇に引きずり込まれるみたいな感覚。
何度も寝ようとしても襲ってくる。繰り返しの中、起き上がる力もなくただただ襲ってくる。
気が付けばまた冷や汗だらだらで目が覚めた。
思ったより時間は経っていなかった。
それでも、少しの睡眠、水分補給、排尿で病原菌が落ち着いたんだろうか。随分、体の痛みは減っていた。
また水分補給をしに行く。
真っ暗な部屋。
ふと、我に返って思った。
久しぶりに、恐怖を感じたなぁ。
思えば子どもの頃から怖がりだった私は一人暮らしをして長い間、急に恐怖にかられる事が多く(単純に怖い映画観ちゃった日とか)、猫を抱っこしないとトイレにすら行けないような人だったのだ。
思えば、もう随分長い間、恐怖という感情を感じてなかった。
恐らく度胸がついたのもある。慣れもある。今回の体調不良も、悪化したら最悪簡単に死んじゃう病気の初期症状だったりするんだけど、ああまたこれね、で変に冷静でいられた。
今日は仕事に行って、やっぱり全回復は自分じゃキツイな・・・と思い、大人しく帰り道に夜間開いている病院に行った。(余談ですが、内科メインの病院なのに今は一般の風邪の診療は受付できませんって書いててびっくりしたよ!コロナウイルスの可能性がない人しか診療できませんって書いてあった・・・)
油断すると人は、ないことばかりに意識を向けて、あの子は結婚したのにだとか、あの子は仕事で稼いでるだとか、人と比べて足りないものに目を向けて不幸ぶる癖があると思うけれど
長らく恐怖を感じてない、自分に気付いて、とても自分は成長してるんだなぁと思えて、幸せな気持ちになった。
こんな世界が大変な事になってる時だからこそ、人と比べて足りないものを探すんじゃなくて、自分の中でなくなって幸せに感じるものだって、ちゃんとみつめていきたいです。
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