子どもと読書 続/自ら読み聞かせるというアプローチ
某小学校の読み聞かせ週間は二冊の本を無事読み終えることができてホッとした。
最終日少し時間が余ると、担任が三十秒間隣の人と感想を語り合うように促した。それから三名くらいが挙手して自ら感想を述べた。
本の感想ではなく読み方を褒められた(笑)
私は脚本や落語を読み合わせる活動に参加していたこともあり、少しオーバーアクションかもしれない。
学童クラブで児童と接したり小学校で読み聞かせをしていて、現代の子どもたちはわたしの子ども時代や私の子どもたちのころよりも、自分を表現したり自らの考えを述べるのに積極的であると感じる。
もちろん個人差はあるけれど。
かつては読み聞かせの感想は訊かない、本は淡々と読むがセオリーであったようだが、時代と共に与えるもの求められるものも変わっていくのかも知れない。
担任によると六年生は先月五年生に読み聞かせを行ったので、読み方に関心が高まっているとのことだった。
アニメやゲームの影響で声優が若い人たちの人気である。
人によりよく伝えるには声に出してよく読む必要がある。声に出して読めばよく内容を理解するし、感情を込めるためには物語の世界に入り込まざるを得ない。
読み聞かせの受け手のみならず、読み聞かせる側になることが本を読む楽しさにつながっていく、新しいアプローチかもしれないなんて思った。