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カウントダウン④ 癒し癒され

あいかわらず私の顔を見ればシャア!と威嚇する新参猫だが、昨日ソファに仰向けに寝転んで本を読んでいる私のお腹の上に乗ってきた。

騒ぐと驚くと思いそっと様子を見ると、あれ?何してんだ俺、と言うよな顔をして慌てて床に飛び降りた。

そんなことが二回もあったので、昨夜はソファで寝てみたが、とうとう朝までやってこなかった。

餌やりは夫と次男がやりたがるので私はもっぱら給水担当で、これじゃいつまでも飼い慣らせないと思いきや、意外にそうでもない。
やはり日中一緒にいる時間が長いからだろうか、ふと気がつくと近くに来ていたりする。
目が合うと逃げてしまうけれど。

夕食の後、モフモフの猫ハウスでリラックスしているところに手を差し込んで、喉やら背中やら入念に撫で回した。
嫌がりもせず身体を長く伸ばした。

以前何処かに、仔猫は狭い産道を通り産まれてきた記憶が刻まれていて、背中を強く撫でると母親を思い出すと言うようなことが書かれていた。

私は母親にはなれないが、人間だからこそ与えられる癒しもあると思う。
痒い所に手が届くし。

ハラコのようなしなやかな筋肉と、柔らかな体毛と、少し高めの体温を保つ猫は、こんなふうに可愛がられるために生まれてきたんだね。




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