ハリネズミ観察日記3日目
日に何度も名前を呼んで飼育ケースをノックしてコミュニケーションをしたせいか、はたまた環境に慣れたのか、それとももはや飼い主に見放されたらしい運命を諦めたのか、ムキッと針をそばだてることが少なくなりつつある預かり物のハリネズミです。
人間の子どもとおんなじで、世話をするときに声がけすると、声を覚えて親しみを感じ、自分の命を預けているのを実感するのかもしれません。
逆らったら食べ物にありつけないかも!
ハリネズミは夜行性なので、真夜中に餌を摂り運動するようです。
先に起きた夫が、横倒しになった回り車を取り出していました。
布製のテントはひっくり返っているわ、吸盤で取り付けてあった室温計は真逆の位置におっこちてるわ、ずいぶん暴れたようです。
昨夜置いた餌の食べっぷりも前の夜よりよく、水も倍以上減っていました。
餌の調合を少し替えた成果なのか、環境に慣れて食欲が増したのか、言葉が話せないので聞けません。
朝のルーティンは、餌を取り除き、シートを交換して飼育ケースの掃除をします。
今朝は夫が出張のため早出したので一人でやらねばなりません。
飼育ケースの真ん中を境に、シートを二枚それぞれ左右に敷いてあります。
ところが、ハリネズミが手を差し入れるドア付近に陣取っています。
どうにかあっちへ追いやろうと四苦八苦しました。
ゴム手袋をしていても触れるのは怖い…
ドアの隙間から外に飛び出したら捕まえられそうにないので、外したドアを盾にしながら端っこで体をつつきました。
敵も慣れたのか図々しいのか、微動だにしないのでしばらく睨み合いに。
諦めてシートを引っ張ると慌てて反対側に逃げ込みました。
こうして片側のシートを取り払い、糞を摘んで拾い、濡れたティッシュ(アルコールや重曹を浸したウェットティッシュを使いたいところだけれど匂いに反応する恐れがある)で拭き取り新しいシートを敷きました。
反対側のシートを交換するために、今度はこちらに誘き寄せなくてはなりません。
反対側はシートの上にプラスチックの台が置いてあり、そこに隠れ家的なテントと餌入れが乗せてあります。
台の下には砂の入ったトイレが置いてあるのです。
ドアは観音開きで、台のある側も開きますが、シートを交換するには台のない方から手を入れなければできません。
トイレの向こうの隅っこがどうも定位置のようで、今度はそこから動きそうにありません。
万事休す!
そこで、精一杯親しみを込めて名前を呼んでみました。
すると、驚いたことにすごすごと這い出てきて、水を飲み始めました。
けっこう長い時間飲んでいるのを写したり眺めていて、肝心のシート交換が疎かになってしまいました。
しばらくすると、入れたものは出すと言わんばかりに、歩きながら排泄。
※次の画像は閲覧注意。自己責任でお願いします。
その後も水を飲みながら再び排泄。
この隙に反対側のシートを交換完了。
替えたばかりのシートに落とされた糞は、ゴム手袋の指で摘んで捨てました。
掃除が済んで飼育ケースにフリースのカバーをかけてミッション完了。
朝の一戦に疲れたのか、定位置ですやすやと眠りにつきました。
やれやれ、お疲れさまでした!