自作ワンピース
6月から洋裁教室に通っている。
2017年4月から3ヶ月ほど通って以来6年ぶり。
会員登録が生きていたのですんなり復帰できた。
これは奇跡に近い。
なにせ定員80人の会員制で、現在20名待機しているのだから。
当時は洋裁そのものより、ミシンを習う目的だった。
手縫いのパッチワークの講師資格を有してはいたが、ミシンキルトは海外のサイトの見よう見まねで作っていた。
日本語の日本人によるミシンキルトの作り方をレクチャーした動画、サイトやブログはほとんどなかったように思う。
周囲にミシンキルトを習う教室もなかったので半ば仕方なく洋裁教室の門を叩いたのだった。
その後隣の鳥取県でミシンキルトの教室が見つかり通い始め、洋裁教室はやめてしまった、と自覚していたが、退会を告げていなかった故会員のままだったようだ。
たくさんの生徒さんがいらっしゃるだろうに、しかも入会を待っている方もいるというのに、なんという幸運。
ダラシがないのに恩恵があったのは初めてだわ。
この教室では年一回、近くの豪農屋敷にて服工房先生主催のマルシェが開催される。
服工房からはオリジナル型紙の販売と生徒の作品が展示される。
他に織物作家やハンドメイド作家、鉢物や斐川町の特産品も出店される。
キッチンカーも来ていて、かなりの盛況なのである。
私もこのたび作品を展示していただいた。
このワンピース制作にも、いかにも私らしい間抜けなエピソードがある。
教室はミシンはもちろん、下糸を巻くボビンをはじめ鋏や物差し印をつけるペン、まち針などの必須道具は全て豊富に用意されていて持参しなくて困らない。
私はある日、縫うはずの裁断した生地そのものを忘れて身一つで来た。
取りに戻るには自宅から三十分の距離である。
キャンセルは一回2,500円の受講料が惜しい。
そこで急遽、先生のオリジナル型紙と教室に少し置いてある生地を買って新たに作り始めることにした。
教室にはカリキュラムはなく、それぞれの生徒が作りたいものを作る。
本に掲載されている服を作られたり、作りかけたが手に負えず相談される方もある。
自ら思いついたデザインを先生に伝えれば、予め作った本人の原型から型紙を作ってくださる。
私は前に来ていたとき、お気に入りの手持ちのスカートを元に作りたいと相談して、解体することなく型紙を起こしていただいた。
手ぶらで来られる洋裁教室なのだ。
布をあらかじめ水に通して地直しをする工程は、蒸気アイロンをかけて省いた。
生地によっては縮んだり色落ちすることがあるが、先生の経験上問題ないと判断された。
そうして作りはじめ仕上がったワンピースなのである。
もちろん一朝一夕ではない。
自宅では触っておらず、教室でのみ先生に教わりながら縫った。
私は毎日のようにミシンで何かしか縫っているが、主に平たい布であり立体的な洋服ではない。
ミシンの扱いには慣れてはいても、洋裁は初心者なのだ。
たくさん縫ってみっちり教わって、一人で縫えるようになるのが目標である。
ヘッダーの画像は数年前のミシンキルト、これを何かに変身させる。
I can't wait to look forward to it‼️