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自分最優先
相変わらず脚(左膝)が痛い。
引きずって歩く状態が、かれこれひと月過ぎたろうか…
普通に歩けない、屈めない、捻った拍子に痛みが走り、それを恐れて庇う、時々かくんと力が抜けて、すっ転びそうになる。
足が痛いよーとグズグズ言いながらご飯を作ったり洗濯や掃除をしている。
家族の者たちも、涼しい顔で見ているだけである。
特に手伝おうということもない、至って普通にしている。
この間夕食の時にテレビで野球の試合を見ていたら、私が席を外した時に松井が交代していた。
戻ってくると、
「松井も足が痛いんだってさ…お前(母さん)とおんなじだね、って話していたんだ。」
って、ネタにされた。
そうか、松井さんだって足が痛いんだし、となんだか嬉しい。
だんだん脚が痛くて不自由な状態が常態になってきて、どこか歪んでいるかもしれないなあと思う。
友人は四十代の頃から股関節に不具合が出始めた。
昔は人口股関節手術は二十年くらいしか持たなかったそうで、人生一度で済ませるなら六十代になるまで手術を待ったものだったらしい。
技術開発されてからも、お義父さまの介護などに追われて手術の機会を逃していたら身体が歪んでしまった。
術後股関節は正常になったが、長年長さの異なる脚に合わせて暮らすうちに背骨や腰が曲がってしまったのである。
いい手術ができる時代になったのなら、何を置いても私なら自分の脚を治す。
介護は元気な人がやれば良いし、いないなら介護保険を使えば良い。
大変裕福なご家庭でもある。
そうしないことが彼女の幸福なのだろう。
少しも愚痴をこぼさない立派な人だ。
私はぜんぜん立派じゃないので我慢や忍耐はしないし、歌を歌うように痛い痛いとヒーヒー言う。
歌いながら普段と同じ生活をする。
いつも上機嫌である。
だから、いざとなったら自分最優先だ。
ヘッダーのターバンは、この間友人がスカートの丈詰めをした時に切り取った布で作った。
バケツ型の小物入れもハギレをはぎ合わせたもの。
こんなふうに残り布を使って何かを作るのは楽しい。
小さな布でも捨てるのは勿体無いと思ってしまう。
という話を友人にすると、使いきれないほど布を買っているのに?と不思議そうだった。
それとこれとは別なんですわ(笑)