夫のお留守番
次男と家を空けていた三日間夫は留守番だった。
土曜日は出勤なので休みは日曜だけ。
昨年3月までは猫のくるみも一緒だったがそれからはひとりだ。
口の付いた者がいれば世話がかかるが話し相手になっていたかも…
夫は休みでも調理はしない。
せいぜいカップラーメンを作るくらいで、ご飯を炊くこともない。
それなので、シンクもコンロも汚れない。
朝食用は菓子パンとインスタントコーヒー、昼食と夕食は弁当を、会社の近くのスーパーで調達しているようだ。
外食は好まない。
一人で外で食事をしなければならない場合はコンビニでおにぎりを買って車の中で食べるらしい。
出張先で車がない時は店に入るようだけど。
それに晩酌するので、飲んだら代行を呼ばなくては帰れない。
食後にはもうお酒は飲めないから、食べて帰らない。
晩酌の缶チューハイやビールの空き缶、弁当や惣菜の容器は、きちんと洗ってシンクの調理台に干してある。
それはなかなか感心なのだが、数日分だと調理台に山積みになる。
この調子であれば一週間で床も置き場所になりかねない。
帰宅してこの有り様を見ると些か疲れる。
そうは言っても、発泡スチロールと透明容器と缶と紙パックとその他燃えるゴミと燃えないゴミ(空き瓶やプラ容器)に分別するようにと言っても、とうていやるとは思えない。
そこで、台所の床にビニール袋を敷いた段ボールを二つ置いた。
見本に、片方には洗った空き缶を、片方には惣菜の入っていた発泡スチロールの容器と透明の蓋を洗って入れておいた。
そして出かける前に、この見本の通りに乾かした空き容器を放り込んでおくように言った。
これで帰宅後のストレスは半減した。
夫は一人の日曜日に、庭の手入れをしたり、暖房器具のメンテナンスをして片付けたり、自分の身の回りの細々した物どもを整理整頓してあった。
乾いた洗濯物を畳んで、わかるものは収納してあった。
また来月、よろしくね、(はあと)
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