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世間は狭い

地元の手芸店で細々とやらせていただいている(ここだけの話、頼んだのではなく成り行き上そうなったのだけれど)ソーイング講習に、別の仕事先で関わりのあった方が受講されている。

初めていらした時私は気がついたが、二、三回お会いしただけだからか、私が印象の薄い人間なのか分からないが、先方は気づいていない様子なので言わなかった。
別の仕事のことも伏せた。

こういうのは、黙っていた、と言うのだろうか…
もっと言えば、隠していた?

ところが、詳しい経緯は端折るが、某所でその"別の仕事先"の知人と、その受講者と三人、鉢合わせしてしまった。

おのおの二人は某所に定期的に来ていて、特に親しいわけではないが、同姓同名というこれまた奇遇なよしみもあって、ごくかんたんな経歴は交換し合っているらしい。

こんなところで出くわすとは、世間は狭い。
人口十四万の地方の町では、犬も歩けば知り合いに当たるくらいなのだけどさ。

その後のソーイング講習で、当然のごとくどういう知り合いか尋ねられた。

こんなシーンで、しれっと微笑みながら
「ふふ、まあ、ちょっとした知り合いで…」
とお茶を濁して、話題をさっと変えられる人は天才だと思う。
そんな知り合いが現実にいらっしゃる。

私は正直(上に馬鹿がつく)だし、あとあと知って嘘をつかれたと思われるのか嫌なので、傷は浅いうちにと打ち明けてしまう。

ただし、その方の退職前に勤め先を訪問して、すでにお会いしたことがあったのは言わなかった。
会ったことがあるのに、初めましてと言っていたとあっては、流石に大嘘つきの誹りを受けるのは免れないだろう。
それでお客が一人減っては店にも申し訳ない…

お互い大人でもあるし多少の不信は胸にしまい、その日の講習は難なく終わりホッとした。

ああでも、次回は講習に来ないかも知れないなあ…
しがらみが面倒臭いのは私だけじゃない。

それともう一つ、仕事先の知人は自らの情報をどの程度相手に開示していたのか…
もしかしたら、余計なことを喋ったと非難されるかも知れない。

先日たまたま『ここだけの話』なんて書いたけれど、全然うまくやれてない。

やれやれʅ(◞‿◟)ʃ

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