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わが憩いの場所 本薬師寺


昨夏、本薬師寺(もとやくしじ)跡へ行きました。

その7ヶ月後のこのたび(3月3日)、本薬師寺跡で、寺の正門にあたる南門の隅の部分が、発掘調査で見つかったというニュースを知り、再び行ってみました。

実は、発掘調査の現地説明会は前日(3月2日)に開催されていました。本薬師寺の跡には、地下の石敷や石組みはないでしょう。なので、翌日、単独行で見に行っても、あまり見栄えする遺構は期待できません。田んぼに穴を見るだけかもしれません。

案の定です(笑) 発掘調査の範囲はたんぼ一枚だけのようです
このようにブルーシートで全面養生されていました

ああ、これではわかりませんね。
…なんて言いません。

このブルーシートの上に建つ寺の南門を、眼裏に思い浮かべます。想像力の養生です(笑)

本薬師寺の伽藍配置

伽藍配置図に「中門」とあるのが、正門であり南門なのでしょう。

そんなわけで、ブルーシートから離れ、東塔と金堂、講堂の跡を見て回りました。土壇と礎石のある西塔跡については、散歩しにきた大型犬が心礎石の上に寝そべって動かず、怖くて近寄れなかったし、写真も飼い主人が映るので撮れなかった。

東塔跡


東塔跡の礎石
しっかり礎石が残っています(全部ではなく一部ではあるようです)
礎石の大きさからその規模がうかがい知れます
金堂跡
金堂跡には、現在「白鳳山醫王院」がある
掲示されている額は司馬遼太郎の文章のようです。後掲します
醫王院境内の礎石群
よくぞ残ったと思います
「史蹟元薬師寺址」は特別史跡です
きょう、田の中にある元薬師寺の礎石の群れをさがしあてた。(「司馬遼太郎が考えたこと」)


本薬師寺の概要については、過去記事に書きましたので、ここでは割愛しております。

季節ごとの変化を楽しみ憩うことも史蹟探訪の醍醐味です。


3024.3.3