重賞展望

【共同通信杯】今年の穴馬も先行勢に潜むの巻

共同通信杯といえば、穴をあけるのはいつも決まって先行勢。

ただし、この時期の3歳戦は戦法を模索している陣営も多く、空けてびっくり玉手箱みたいな馬がレースを主導する可能性もある。

ディーマジェスティが勝った年でいえば、イモータルなんかがそう。

朝日杯FSでは後方の競馬に終始していたものの、このレースでは打って変わって3番手のポジションを選択し、結果ディーマジェスティに差し込まれての2着。

スワーヴリチャードが勝った年は、⑥人気のエトルディーニュが2番手からそのまま粘りこみ2着。

オウケンムーンが勝った年は、①人気のグレイル7着撃沈。②人気ステイフーリッシュも10着撃沈。

で、その年に穴をあけたのが、⑩人気エイムアンドエンド。

ミナリクが2番手のポジションから立ち回り、上位2頭に差し込まれての3着。ちなみに父はエイシンフラッシュ。(今年はココロノトウダイがいる)。

もうお気づきのとおり、このレースは2番手、3番手を確保した馬の粘りこみが当然のように決まる。

ではなぜ、例年このレースで2番手、3番手につけた穴馬が激走するのか。

まず、歴史は繰り返すということで、上述した過去の穴馬を例に共通点を探る。

その結果、

・過去3走以上のキャリア

・東京実績あり

上記はイモータル、エトルディーニュ、エイムアンドエンドに共通する条件で、今年の出走馬でいうと下記の二頭が該当する。

・ビターエンダー(F.ミナリク)

・シングンバズーカ(柴田善臣)

はい、穴馬臭がプンプンする2頭のお出ましです。

まず、前者のビターエンダー。

2走前は府中芝2000m戦。

3番手から追走し、2着馬に3馬身差つけての未勝利勝ち。

前走の京成杯で見せ場らしい見せ場も作れずの4着だったため、人気にはならないでしょうが、この時期に+12キロで出走させた陣営の意図を汲んでほしいです。

・何らかの理由で仕上げきれなかった
・先々を見据えた意図的な余裕残し

前者は論外として、後者が理由であれば、新馬戦も、二戦目も府中でいいパフォーマンスを発揮した時点で、陣営はこの馬の府中適性を高く評価していたはず。

それがうってかわって紛れの多い、中山の重賞に駒を進めて、+12キロ。

ハナから本当の狙いは共同通信杯と考えるほうがこの馬のキャリアからすれば自然で、あとは仕上がり具合。

調教内容から察するに、スピードよりスタミナ強化に重きを置いた内容で、時計を要する馬場なら俄然期待は高まる。

後者のシングンバズーカは1600m戦で底が見えてしまったレース振りなので、さすがにこのメンバー相手に、一ハロンの距離延長は厳しいか。

となると、面白いのはビターエンダー一頭で、あとは人気のマイラプソディやフィリオアレグロを買う他ないと思いがちですが、もう一頭とっておきの狙い馬がいる。

その名は、ダーリントンホール。

ツイッターの方では、

【ダーリントンホール】

・蹄の形が特徴的、この手のタイプは道悪走る

・裏を返せば高速馬場は不向きで、キレる脚はない

・前走、前々走の走りから勝負根性はかなりある

・ただその分、ペース緩むとかかりそう。流れた方がいい。

・二の脚が速く、ルメールは好位につけるとみた

と簡単にポイントを列記したが、恐るべきはこの馬の成長力。

肩回りの筋肉、質量だけでいえば、マイラプソディに次ぐものがあり、一戦毎に着実に競馬を学習していってる様が、レース内容から読み取れる。

日々の調教も確かに大事だが、実戦でかかる負荷を考えれば、過去三戦は非常に有意義なトレーニングだったわけだ。

確かに、マイラプソディはいい馬だが、57キロという斤量とここれまでの戦法(後方待機策)から、レース全体が流れる傾向で同じ脚が使えるとは限らない。

過去、先行勢が残ってきたという事実は、裏を返せば差し届かずで敗れた馬の存在あってこそ。

その可能性を十分に残しながら、断然の1人気に支持されるのであれば、妙味のない配当の為ではなく、ひと時の夢にお金を投じたい。

結論

◎⑥ダーリントンホール
○②ビターエンダー
▲⑧マイラプソディ
注⑦フィリオアレグロ

買い方

単勝⑥
馬連⑥-②⑧⑦
3連単⑥→②⑧⑦→②⑧⑦

買い方に一捻り加えたいと前回の記事で触れた意図としては、配当妙味のない⑧マイラプソディの1着付け馬券は手を出したらアカンということ。来たら来たで強かったと割り切ればいいまでで、今回は人気で負ける方に賭ける。

このメンバーで勝ち切るには、やはり府中1800の実績を重視する必要がある。それは馬だけじゃなく、騎手にも同様のことが言える。

⑥ダーリントンホールの過去走から相当な勝負根性の持ち主であることを読み取っているので、併走の形にさえ持ち込めば、ルメールなら頭まである。

以下、共同通信杯の過去の歴史から穴馬としての条件に合致する②ビターエンダー。

人気なりの走りはしてくる可能性が高い⑧マイラプソディ。

良馬場なら、たぶんこの馬が一番強いと思う⑦フィリオアレグロまでがおさえ。

来週のG Iに向けて、弾みをつけたい一戦だ。

ただの競馬好き@tadanoke1bazuk1
競馬に1万時間以上費やしてきたただの競馬好き。ローテとレース選択から陣営の意図を汲み取り、馬体重の変動・調教・馬体から勝負度合いを判断。騎手心理を読むのが得意。本業は現役バリバリのサラリーマン👨‍💼

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ただの競馬好き
いつもありがとうございます。感謝。