【日経賞】エタリオウ復活のシナリオは想定外の巻
皆さん、ごきげんよう。
今週の最終追い切りでも触れたとおり、人気のエタリオウについては例え絶好調岩田騎手が乗ろうとも、押さえる気はない。
そういう楽しみをもって臨む一戦であることを、肝に銘じてほしい。
勿論、今回のnoteで言及している馬券対象馬や買い方を参考レベルでご覧いただいている方にとっては、アレンジしがいのある内容に映るはずだ。
そもそも、状態の良い馬がそういない今年の出走メンバー。
先週の阪神大賞典では4歳馬のトーセンカンビーナとメイショウテンゲンが2着、3着したように、このレースにおいても実績ほど力差はないと思っている。
ミッキースワローが断然の1人気に支持されていることひとつとっても、大方GI実績の有無やそれこそネームヴァリューという中山2500mの本質とはさして関係のない要素と感じており、ここは基本に忠実に正攻法の組み立て方で的中馬券をとりたいと思う。
ということで、早速結論に入る。
<馬券対象馬>
◎10モズベッロ
〇1サトノクロニクル
▲14ミッキースワロー
注7ソウルスターリング
△11サンアップルトン
△12スティッフェリオ
△4レッドレオン
<買い方>
単勝
10
馬単
10→1.14.7.11.12.4
3連複
10-1.14.7.11.12.4
3連単
1着 10
2着 1.14.7.11
3着 1.14.7.11.12.4
本命は◎モズベッロ。
母ハーランズルビーは、村田牧場の社長を務める村田洋幸氏が2012年のノベンバー繁殖セール(米国・キーンランド)で購入した肌馬にあたる。
現役時は米GIアルシバイアディーズSで2着の実績を有する。このレースの勝ち馬ウィッキドリーパーフェクトも後に日本に輸入されGIIホープフルSの勝ち馬ハートレーを輩出している。
また、特筆すべきは母父にあたるHarlan's Holidayの存在。国内では馴染みの薄い種牡馬にあたるが、米国においてはGiant's Causewayやヘネシー系(Scat Daddyなど)等と肩を並べるほどに、Storm Cat系の一翼を担う系統として人気のある種牡馬系統にあたる。
事実、村田牧場においてもハーランズルビーの持つHaloの特性を活かすべく、配合相手はサンデー系種牡馬と見定めており、その中から見出された父ディープブリランテとの間に産まれたのがモズベッロである。
出生当時から柔らかく、バネがあって、いかにも芝向きの体質と、思い描いたとおりの産駒であったことを村田氏自身も後日談としてコメントを残しており、前走の日経賞でモズベッロが手にしたタイトルは、村田牧場にとってケイアイドウソジンで制した2014年阪神スプリングJ以来のJRA重賞。
2006年から2013年まではJRAで年間2けた勝利を挙げていたものの、翌年からは1けた勝利が続く苦しい時期が続いていただけに、喜びもひとしおだろう。
また、前走のレース後、管理する森田師からは、「能力はかなりと思っていましたが、まだ体に幾分の緩さが残る状態。そんな段階で、あれだけ走れたのは本当にすごい」と想定を上回るパフォーマンスであったことを素直に認めていた。
これに同調するのが、今回連続騎乗となる池添騎手。
「前走ではじめて騎乗しまたが、その間のレースVTRを通じて長く良い脚を使えることは分かっていました。勝負所の手応えも余裕がありましたし、追い出してからの反応はこちらの想像を上回るものがありました。この馬はまだまだ強くなりますよ。」
と同馬の将来性を高く評価している。
ミッキースワローをはじめ、歴戦の古馬相手となるが、週を重ねるごとにメキメキ力をつけており成長力と現時点の充実度という点では決してヒケをとらない。
中山芝2500mの乗り方を熟知する池添騎手の手腕とともに、モズベッロのパフォーマンスにご注目いただきたい。