リコリス・リコイルで学んだこと
リコリス・リコイルというアニメを知っているだろうか。
このアニメはアニメオリジナルの作品である。
現在は小説、漫画、アンソロジーとコンテンツが広がっており、最近はスマホゲームともコラボされている。
内容としては、ガンアクションとにぎやかな日常、シリアス展開、現実への皮肉等が含まれるが、出てくるキャラクターが魅力的で良い。。。
そんな素敵なアニメなのだが、私はこのコンテンツに触れて初めて、もっと深堀りした視点でアニメをみるということができることに気が付いたのだ。
リコラジとの出会い
このアニメに対してのラジオがあり、その中で二人の主人公?の千束役(安斉知佳さん)とたきな役(若山詩音さん)がパーソナリティを務めるラジオを聞いたことが始まりだ。
まず、二人の掛け合いがおもしろい。いつもわちゃわちゃしている。
そして、天真爛漫な安斉さんとテンション高めにツッコミを入れていく若山さんの掛け合いが非常にバランスが取れている…そのさまがアニメの千束やたきなを彷彿させもするというラジオ単体で聞いても面白いし、アニメのキャラクターを知っているとより面白いという形なのだ。
そして、2人ともパーソナリティで出演者であるが、その作品の”オタク”であるのだ。どこがよかったのか、どこに魅力を感じるのかを楽しく、1視聴者として楽しんでいるさまを見ることができ、楽しい。
メールもおもしろい。そのアニメの放送回に合わせてキャラクターに成りすましてメールを書いたり、メールの書き方も面白く書いたり、その作品を楽しんでいるというのがとても伝わってくるのだ。
出演者も視聴者も一緒になって楽しんでいるという空間があるのだ。
そして、どこがおもしろかったかという話になると好きな(詳しい)分野によって違ってくるのが非常に面白い!!
箇条書きで以下に記載する。
・植物学的に作品をみる
アニメタイトルにもなっているリコリスは彼岸花の学名、それぞれのキャラクターにも植物の名前が入っている。→これについてはストーリー原案のアサウラ氏が作品を作る際にいつも行っていることで、その植物の花言葉から想像してキャラクター像を作っているとのこと。webにて見れるインタヴュー記事より)
・ミリタリーマニア的にみる
作品に出てくる武器の描写が素晴らしい。弾丸の描写、排莢、音、リロードの仕方、(千束の)銃の構え方(CAR:Center Axis Relock(センター・アクシズ・リロック))
・アクションシーンに注目してみる
空手やカンフー、柔道等がミックスされた動きだったりするらしい。
・関連おすすめ映画を知る
リスナーからのメールより前述の銃の構え方CARを大々的に採用した作品がジョンウィックという映画らしい。
・音響効果に注目する
ラジオ1st aniversary放送にて音響に携わった方の話より、「自分は音で芝居をしている」とのこと。この言葉かっこよすぎませんか?
・後ろで話しているセリフに注目する。
ついストーリー転換が気になりすぎて後ろで話しているセリフが耳に入ってこないのだが、よく聞いてみると面白いことを話していたり、より臨場感を増すために演出上より効果的に作用していることがわかる。
・アドリブ、セリフの言い方に注目する
ラジオ内で明かされるアドリブの個所や言い方を少し変えたというのを聞くとその言い方でよりそのキャラクターらしさが引き立ってくる。
それを踏まえてその時のキャラクターの心情はどうであったのか、ここのセリフの声に優しさが乗っているのを感じたりする。
→声優さんだからこその視点を感じたりする。セリフを入れるときにそこでなっている音に気を配っているというのを感じた。
・悪役として描かれているキャラクターの心情、解像度を上げる
ラジオにてアニメ内で悪役として登場した方の話を聞くとそれぞれ解像度が高く、自分の視点の甘さを非常に感じた。この作品に出てくる誰もが自分自身の正義を貫いて行動している。
このようにアニメ一つでもいろいろな感じ方、視点、楽しみ方があるというのを理解できた。何事もつまらないと思わずに突き詰めてみたら、楽しくなるのではないか。このアニメが、様々な物事を突き詰める行動のきっかけになったのだ。
何事も突き詰めてみよう。
後悔したところで意味はない。その時間がもったいない。ならば今の状況を良しとして次に進もう。
(小説 リコリス・リコイル ordinary days の千束のセリフより)
やりたいこと、最優先!!
設定資料集のヒロインアーカイブが欲しいなあ。
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