岩盤浴へ
2025年1月11日の土曜日。
今は夜。
今日は夜勤明けで近所の温泉施設へ出掛けた。
元々、岩盤浴やサウナなどの温活が大好きな私であるが、昨年末は何かとバタバタしており、今日はおよそ2ヶ月振りの岩盤浴となった。
夜勤を終えたばかりの疲労が蓄積した身体。
温かい環境でリラックスしながら、汗を流してデトックス。
その後にゆっくりと温泉に浸かり疲れた身体を癒す。
なんて贅沢な時間なのだろうかと思う。
そんな贅沢極まりない時間を早く過ごしたくて堪らない私は、気持ちばかり早足で温泉施設へ向かった。
温泉施設に到着し、自動ドアがそんな自分を出迎えてくれる。
ドアが開くと同時に広がる、何ともいえない独特な温泉施設の香り。
あぁ、堪らない。
既に最高の気分だ。
受付を終えた私は、岩盤浴着に着替えて岩盤浴へと向かう。
久々にこの空間に来た。
それだけで心が躍る。
1番温度の低い部屋に入り、バスタオルを広げる。
その上に寝転がり、私は天を仰いだ。
程良い温かさが全身を包む。
身体の芯まで温かさが伝わって来たあたりで、じんわりと汗が滲み出てくる。
気持ちが良い。
夜勤の疲労が全て流れ出ていくような気分だ。
そのまま私は深く息を吸い、静かに目を瞑った。
ふと目を覚ますと、既に2時間弱が経過していた。
身体からは汗が流れ出ており、ひと仕事終えたような達成感すら覚えた。
岩盤浴等の温浴施設で眠るのは危険だと分かっているが、夜勤明けの身体で行くとついつい眠ってしまう。
いつか脱水で倒れないように気を付けたいところだ。
私はゆっくりと立ち上がり、身体を冷やす部屋へと向かう。
芯まで温まった身体がひんやりとした空気に触れる。
この部屋に入る度、いつも冷蔵庫に入れられる食材の気持ちになる。
冷蔵庫の中でじっと身体を冷ましていると、皮膚がまだらになって来る。
これは「あまみ」と呼ぶらしい。
それと共に、えも言われぬ心地良さに襲われる。
やはり、温活は素晴らしい。
ぼんやりとしながらも、脳内に蔓延る雑念が削ぎ落とされ、思考がクリアになった気がする。
この快感があるからこそ、温活はやめられない。
それからいくつかの部屋を出入りし、リラックススペースにある漫画を読み漁る。
なんて充実した夜勤明けだろう。
久々の岩盤浴だからこそ、より一層その充実感が沁み入る。
この充実感と多幸感は何度経験しても良いものだ。
仕事も落ち着き、比較的時間の余裕が持てるようになったため、また近いうちに足を運びたいと思う。
温まった身体が冷える前に、今日は布団に入ってゆっくりと目を閉じることにしよう。
素敵な夢が見られそうだ。