セ・リーグ順位予想 3位中日ドラゴンズ 「唯一延長12回がプラスになるチーム」

3位中日ドラゴンズ

長所
最強の投手陣
ホーム(ドーム球場)での強さ
延長12回制復活による中継ぎの重要性アップ

短所
貧弱打線
石川ら若手中心起用
屋外球場での弱さ


「投手陣」
文句なし。間違いなくリーグNO1の最強投手陣である。
先発陣は大野・柳・小笠原が軸となる。
そこに勝野、松葉、高橋宏が入る開幕ローテとなった。
松葉はバンテリンドームや甲子園、マツダなら6回ぐらいまでは安定して抑える能力がある。
勝野も直球に力が出てきて今季ブレイクの予感を感じさせる。
キャンプからずっと結果を出してきた岡野、昨季の開幕投手の福谷らが二軍という他球団では考えられない層の厚さ。
OP戦で5回無失点で抑えた投手が当たり前のように二軍なのは異常。
先発が長い回を投げることができるのは延長12回制に戻る今季は相当な強みとなる。
中継ぎは又吉流出の穴を全く感じさせない。
又吉流出だけでなく祖父江の出遅れも重なって普通のチームなら中継ぎが焼け野原になるが、勝ちパターンのMRIは現状盤石。
Yロッド・岩嵜以外にも田島や福が控えている。
祖父江も早期復帰が見込めそうで復帰しても祖父江が勝ちパターンに入らない可能性すらあるのは恐ろしい。
また昨季交流戦で輝きを放った橋本や実績のある谷元、昨季防御率1点台の藤嶋といった復調すれば即勝ちパターン入りする能力のある投手もいる。
若手でも山本拓、清水が結果を残し最初はロングリリーフだろうがイニングをたくさん投げることができる。
またOP戦2試合で被安打0の石森は制球に問題があるがそこさえなんとかなれば今季中には勝ちパターンに食い込めるだけのいい球を持っている。

「野手陣」
攻撃力には課題を感じる。
ただ一つ言えることは昨季よりはマシということ。
大島岡林の1,2番の出塁力はリーグでも上位になり得る。
課題のビシエドの後を打つ打者は木下拓が収まった。
今季は20発打ちそうな勢いで怪我さえなければ捕手のベストナインは確実と言ってもいい。
レフトは立浪監督が調子のいいひとを使うと言ったように鵜飼、福留、阿部、平田、アリエル、(福田)このあたりがスタメンとなるだろう。
これらの選手を調子がいいときに起用する形が取れればガーバー・福留・福田・武田・加藤翔平・根尾・高松・滝野・渡辺・伊藤・井領らで戦っていた昨季と比べて外野手はかなりの攻撃力アップにつながる。
あとはおそらく怪我さえなければスタメン確約であろう京田・高橋周がどれだけ最低限をできるかがカギ。
この二人が昨年通りでは苦労するが少しでも成績を上げ、チャンスで犠牲フライやゲッツー崩れで点を取れるようになればそれだけでもかなり得点数は増える。


「ドームでは強いが、、、」
例年ナゴヤドームでは勝ち越し、ビジターで大きく負け越すシーズンが続いているが、今季もOP戦ではドーム球場(バンテリン・paypay・京セラ)で6勝3敗2分け。
屋外球場では1勝5敗とはっきりと明暗分かれている。
屋外球場は北谷やナゴヤ球場、刈谷といった通常使わない球場が多かったとはいえ甲子園で2戦2敗と屋外球場アレルギーは継続。
ホームで勝てることは大きなアドバンテージだがビジター(特に東京D以外)を少しでも克服したい。

それだけに開幕から9試合ずっとドーム球場で戦えるのは開幕ダッシュを決めるにはうってつけの日程である。開幕三連戦を戦う巨人坂本が開幕に間にあうか微妙な状況。また、2カード目の横浜はソト・オースティンが不在である可能性が高い。今季は開幕ダッシュを決める材料は整っている。ミスタードラゴンズの胴上げに向けてまずは最初の9試合他球団があっと驚くような快進撃に期待したい。

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