「なんでもない日」をゆっくり食べよう。
東京に住んでると、毎日がお祭りだった。
自転車で高円寺や下北沢にすぐ行けた。
渋谷に電車で5分とか。新宿にも10分ちょい。
田舎に田舎をトッピングしたような田舎に住んでいる今、あの体験(といっても数日前まで東京)は夢だったのかなーとさえ思っちゃう。
行きたい店、食べたい食事、観たいエンタメ、出かけたい場所が無限に出てくる。近日発売された雑誌で読んだ「東京スポット」はほとんど知らない場所だった。つぶしてもつぶしても一向に終わりが見えないプチプチみたい。
「終わりがない」は幸せだし、不幸だ。
食べても食べても、どんどん出てくるあらたな料理。まだまだまだまだ食べられる。自分からギブアップしなければ。
そのかわり、腹八分目は絶対ムリだ。ぼくみたいに東京が「ご馳走」と思ってる人間には。お腹が張り裂けるまで胃の中に流し込んじゃう。
対して田舎。
もうね、なんもない。
あたらしい店はできなくて、古い店はなくなってく。
いきたいところが、ひとつもない。
街の活力のなさが生気を奪いにくる。
でも、この「なんもない」毎日をたのしむことができれば、生活、おおげさにいえば人生がぐっとたのしくなるんじゃないかな。
これからは外から得られる刺激じゃなくて、内面を充実させるたのしさを追求したい。
とりあえず
・自分の好きなものに囲まれる(いらないものを捨てる)
・「生活」と「健康」にお金をかける
このわかりやすいところから丁寧にはじめてみます。
家賃が半分になって、部屋の広さが倍になる。
できた空間のゆとりで、きっと精神的にもゆとりができる。
ゆっくりじっくり考えて、ゆっくりじっくり選びながら、なんでもない毎日にうすーく色を塗りつづけたい。
いつか幾重にも重なって、きれいな色になったらいいな。
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