人生に暇なんてもんは1ミリもねぇよ!
伊坂幸太郎の小説「バイバイ、ブラックバード」で繭美が自分に必要のない言葉を辞書から消していくシーンがベーコンレタスバーガーより好きだ。
繭美は「正義」「友情」「努力」のような、とにかく美しい言葉を片っ端から消していく。
ぼくなら辞書から何の言葉を消すだろう?と考えた。
きっと
「暇」
を真っ先に消す。
読みたいのに読めてない本が山ほどある。
聴きたいのに聴けてない音楽が山ほどある。
観たいのに観れてない映画が山ほどある。
会いたいのに会えていない人が山ほどいる。
やりたい山の数々は、
とうの昔に
やりたい山脈になっている。
なにかを捨てるのが下手くそなぼくは、
今日も明日もやりたいことに埋もれている。
間違いなく、山脈を練り歩く道半ばで死んでしまう。
残りの人生で、何合目まで登れるだろう。
毎日やりたいことと、やりたくないことをごちゃまぜにして
「暇だな」なんて感覚を1ミリも持つことなく、ぼーっとしながら生き急いで死にたい。
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