2024/03/11 快晴

先日、母と喧嘩をした。
思えば母とはずっと同じ内容で喧嘩をしているように思う。

彼女は何を言っても、無意識に否定する癖があり、人を馬鹿にしたような物の言い方をしてくるところがある。
「家族だから何を言っても大丈夫」と思っている。
けれどその都度、私は嫌な気持ちになっているし、我慢している。
嫌な気持ちになることを伝えても、「そんなつもりじゃなかった」と自己弁護に走り、なかったことにしてしまう。
だから幼少期からずっと訴えていることが、30年以上経った今でも繰り返されている。

今考えれば、母がまともな人間だと思う方が無理だったのかもしれない。
あまりにも常軌を逸している発言なのに、その自覚がない。
順を追ってどれだけ説明してもその不自然さに気づけない。
おそらく彼女もまた彼女の母のように発達障害なのだろう。
今になって父が母のことを捨てたのも当然のような気がしてきた。
父もまた精神的に未熟な人間だったけれど、知性はあったように思う。

「嫌な人間と同じ土俵に上がるな」と小学生の私に真面目に言った父の言葉が忘れられない。
きっと父は母と向き合うことをやめたのだ。
だから外で別の家庭を作り、私たち家族をある日突然捨て、消えたのだ。

私はきっと母を助けれなければいけないときょうだいの中で人一倍思っている。
愛されたくて、だから母を愛しているつもりになっている。
でもそれは私たちにとって何の救いにもなっていない。
私もまた父のように、母を捨てるだろう。
結果だけを見れば非情だとしても、父もまた母に頭を悩ませていたのかもしれない。
母はいつも被害者のように傷ついた素振りを見せる。
私はいつもその母を見て傷ついてしまう。
傷ついているのは自分なのに、また傷ついてしまう。
もう私の優しさを利用されたくはない。
私は夏に母を捨てる。


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