私の旅、あなたの旅
はじめまして。私はただの田中。
あなたと今出会った、それかすれ違った、もしくは通り過ぎるだけ女だ。
あなたにとって私がどう映るかは分からない。
私がこれからここにつらつら語るものが、あなたにとって何の役にも立たないことが多いだろう。
だからこそ、気楽に見ていって読んでいってほしい。
ここに今のあなたを攻撃するものは何もない。
私が語るものは、全て私の実体験であり、過去に起きたことであって今はもう、どうにもならないことばかりだ。
あなたにも、そういったことがあったりするだろうか。
取り返しがつかないこと
出会ってしまったこと
後悔したこと
ああ、悪いことから語り始めてしまったがそれだけに留まらない
あの時にしかなかったこと
出会ってしまったこと
確かにこれは幸せだと感じたこと
あなたを構成するものは過去にたくさんあるだろう
私もそうだ 今の私は過去からできている
さて、これから気が付いた時に私の話をしようと思う
繰り返すが、あなたにとってこれがなんの役にも立たないことの方が多いだろう
私は、あなたにどうしても理解してほしいという強い気持ちで書き始めるわけではない
押し付けるつもりはない
例えるなら、あなたが荷を下ろしてベンチに座り、バスを待つ間に目に入った紙に書かれた文章とでも思ってほしい
あなたに求めるものはなにもない
あなたの世界にとってわたしが必要ではないだろう
だからこそ、もしも、あなたが今、あなたの世界で息がしにくいと思っているのであれば
あなたの世界に全く関係のない世界で生きる、ただの田中を思い出してほしい
さて、では話をはじめよう。