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戦略に応じた自己紹介の作り方【ただの元人事@コミュニティ質問箱シリーズ#0019】

こんにちは。ただの元人事@裏垢です。

2022年1月から開始している24卒向けコミュニティ内で『23卒内定者が回答する質問箱』を始めました。

質問に回答してくれる23卒のみなさんは、僕の勉強会や23卒コミュニティをフル活用してくれて、大手難関企業からの内定者ですので、これから就活に取り組む24卒の内定率に少しでも貢献できると考えて協力してもらいました。

業界や企業によって違いはあると思いますが、内定者の考え方を少しでもヒントにしていただけると嬉しいです。

ただの元人事 コミュニティ質問箱 シリーズ (34)

A1.2つのパターンをうまく使い分ける

回答者:文系学部/金融・インフラ・IT・公的機関など計8社内定

結論:自己紹介には2つのパターン(無難に済ませるorひとひねり加える)があり、それぞれを使い分ける、もしくは自分のタイプに合ったものを使えば良いと思います。2パターンの具体的な紹介とその意図、使い分け方について下記に記載します!

パターンA 無難に済ませる
・内容の例:名前、大学学部学科、専攻している学問について、学生時代にがんばったことの羅列

(具体例) ○○大学○○学部○○学科の○○と申します。大学では、主に○○学を専攻しており、具体的には○○をテーマに今研究を進めています。その他大学生活では、○○、○○、○○について取り組み、○○のような力を磨いてきました。本日は宜しくお願い致します。


・意図:形式的にこなしてはやくメインのガクチカなどをきいてほしい/学部・専攻について伝えたい

・使い分け方:面接時間(集団面接であったり、15分程度の個人面接の場合はガクチカ・自己PRなどを伝える時間が足りなくなってしまうのでさくさく進めてしまうのが良いと思います)/企業の雰囲気(政府系機関など固めの所は、無難に済ませたほうが良いかもしれないですし、相手が聞きたい話も、趣味や性格よりは、専攻についての場合が多い可能性が高いです)

補足ですが、聞かれたくないことは一切言わないことをおすすめします。
よくあることとして、入っていたサークルを全部羅列して自己紹介した際、入っていたけれど活動としてはそこまで注力していなかったサークルの活動について興味を持たれてしまい、予想以上に深ぼられて焦ってしまう場合があります。単語としてでも少しでも出すなら、回答できるものを発言するようにするといいと思います。

パターンB 工夫する
工夫の仕方によってそれぞれ意図が変わってくると思うので、2つ記載します。
①趣味を話し、キャラクターとのギャップを出す、もしくはキャラクターを強固にする、または、ストレス発散方法などを暗に伝えストレスに耐えうる人間である(発散方法を知っている)とアピールする

・内容の例:趣味と、なぜそれが趣味なのかorなぜそれが好きなのかorどれくらいのペースでやっているのかなどを話す

(具体例) ○○というスポーツが趣味で、〇年くらい続けています。○○の部分が面白く、また○○であることからストレス発散にもなっています。


・意図:
趣味をあえて伝える事で、論理的・固い・冷静キャラで愛嬌が少なめの方は、素の部分をみせることができる(逆もしかり)

キャラを強固にもできる(協力プレイが得意ということを、長年の野球経験を伝える事でアピールできるなど)

どのようにストレスを発散しているか趣味と繋げて話すことで、企業にとっての不安材料(ストレスをため込まないか)を排除できる(絵を描くことは1人で絵を描くことだけに集中して行わないといけない、それが強制的な頭の切り替えになる、など)


・使い分け方:面接時間(先ほどと逆で、長い場合)/企業の雰囲気(こちらも先ほどと逆で、面接官のタイプがラフにやり取りをしてくれる場合は良好だと思います)/話したいことが多い場合(ガクチカ以外の話を自己紹介に入れ込んで深ぼってもらえたら、別の強みや魅力も伝えられます)

・応用:私は、趣味として「新しいことに挑戦する事」と言い、最近行った新しい事(やったことないスポーツをやった、みたことない舞台をみた、など)とその感想を伝えていました。これにより、好奇心旺盛な性格や、新しくチャレンジしたことの面白さをわかりやすく伝えられる=分析力、考える力がある、ということを見せていました。

②性格を話し、キャラクターを伝える
・内容の例:私のキャッチコピーは○○です、私の性格は○○で、学生時代はその性格から○○をしていました、など

・意図:面接の最初の段階で自分からこういう性格だ、ということを伝えることで、その印象を強くできる(例えば、おっとりしてみえてしまいがちな人が、「おっとりしている印象を与えがちなのですが、実はフッ軽で、行動力があり学生時代は〇つほど活動に取り組んできました!!と言えば、本当にこの人は行動力があるのか?というギャップが面接官からなくなり行動力がある人として)

・使い分け方:①に加えて、ワンキャリアなとで見る事ができる過去の面接で聞かれた質問の中に、パーソナル系の質問がない場合などはここに入れ込むと良いと思います。


補足ですが、私は、パターンBの形で(私の場合は趣味とストレス発散方法を伝えていました)基本自己紹介し、それを深ぼってくれる面接官かどうかで自分がこの面接でどうふるまうべきかをチェックしていました。

(もし、スルーされたり淡々と返された場合は、突飛なことを言ったり、印象点を狙うのではなく、丁寧に分かりやすく型にそって理想の回答をガクチカパートですることを心がける/乗ってきてくれる、楽しく会話できる場合は、記憶に残るような立ち振る舞いややりとりをする)


自己紹介だけで内定は決まらないので、無難に済ませることが決して悪いわけではありません!ご自分の戦略に合わせて自己紹介をうまく活用してみて下さい。

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A2.キャッチコピーでの印象付けと面接への種まきを意識して

回答者:大学院卒/内定先:大手飲料メーカー

私はひとひねりした自己紹介をしていました!
上記の23卒の先輩のパターンBの内容でなりますね。

実際にしていた自己紹介の流れです。

①「キャッチコピー」の「名前」です!
➁○○大学、○○学部(研究科)、○○学科(専攻)をし、~~なことをしています。
③また~~(ガクチカ)や~~(ガクチカ)に取り組みました。
④本日は緊張しておりますが、よろしくお願いします!!(これは毎回言ってました笑)

この流れで、自己紹介をしていました。
①~④の内容で意識していたこと、内容を考えるにあたってのポイントを詳しく説明していきます。

①【導入】「キャッチコピー」の「名前」

私は名前の前に自分にキャッチコピーを付けて、自己紹介していました!
強みや長所をキャッチ―にした内容です。(私は「みんなの笑顔が原動力」と言っていました笑)

このキャッチコピーをはじめに話していた理由としては、とにかく面接官の印象に残りたかったからです。実際面接官は一日に何人もの学生の話を聞き、次の選考に進めるか否かを考えます。なので面接官が次の選考にどっちの子を進めよう、、、となったときに「あの子元気だったな」「面白かったな」「明るかったな」といった印象があることで、迷ったときに選んでもらえる側になれるのではないか!!!という風に考えていました。

そんなことを考えていた時に、このコミュニティの面接練習で自分にキャッチコピーを付けている人とお話して、とても印象に残ったので「わたしもやってみよう!!」となって実践してみました。(なので練習相手の自己紹介を見ることで自身の参考になると思うので、沢山練習してみるといいですよ!)
このキャッチコピーを付けるにあたって③のガクチカに繋がるような内容を意識していました。(どう関連付けていたかは③で説明しますね)


➁【基礎情報】○○大学、○○学部(研究科)、○○学科(専攻)をし、~~なことをしています。
ここではいわゆる一般的な基礎情報を提示します。
加えてガクチカ以外に自身のことを知ってもらえる種になるので、下記のことを同時に考えておくとおすすめです!
・なぜその学問を専攻したのか
・いつから興味を持っていたのか
・興味を持ったのはなぜか
・それによって身についた知識と、今自分自身に足りていないと思う知識は(それを克服するために自身で行っていることは)
など面接で聞かれた経験があるので、前もって考えておくと安心です。


③【面接への種まき】また~~や~~に取り組みました。
ここでは面接で話したいガクチカの内容にふわっと触れます。
ガクチカが何個もあるタイプの方だと、ESに書ききれなかった経験とかありますよね!
そんな時にここで、種をまくことで「ESから~について頑張ったということを教えていただいたんですけど、~について少し教えてくれる?」みたいな感じになることが結構な頻度であります。なので話したいことをESに書けなかったときは自己紹介の中に入れてしまいましょう!

そしてこの時に私が意識していたことが、①のキャッチコピーの内容とかぶせる&時系列の違う&自分の強みが発揮された経験など話すことです。このことで面接全体を通して、自身のキャラクターの一貫性などを伝えることができると思います。

そして伝えたい内容が自身の強みなのか人間性なのかによって、①のキャッチコピーの作り方が変わってきます。

種類としては2パターンあると思っています。
⑴人間性を伝えるキャッチコピー
私は、ガクチカの中で強みを面接官に感じてもらいたかったので、あえて伝えにくいと思っていた人間性をキャッチコピーの内容としていました。
ガクチカの経験で、しんどいことがあっても頑張れたのって、私自身が「みんなの笑顔が原動力」であったことが大きくて!!みたいな話に繋げていました。
このことで、自身が面接官に与えたい印象(この子こういう人間なんだということ)を言語化し、キャッチコピーというタイミングを作りそれを伝えることで、潜在的印象をコントロールしようと心掛けていました。

⑵強みを伝えるキャッチコピー
ガクチカの内容で強みを伝える話し方をするのが難しい、、、という方は、初めに強みをキャッチコピーにいれることで、この子が伝えたい自分の強みって子の内容なんだということが、面接官に対して初めにわかるので聞きやすくなるのではないかと思います。

④【締め】本日は緊張しておりますが、よろしくお願いします!!(これは毎回言ってました笑)
そしてこれが最後の締めにしていました。私は緊張している!ということを伝えることで、多少回答に焦っても緊張しているって言っていたなと、面接官が思ってくれるかななんてことを思って言っていました笑。
でもこれを伝えることで、面接官自身も「実は私も緊張していて、、、」といった話になって場が和んだりするので、私は言ってよかったなと思っています笑


上記が私が面接の自己紹介で意識していた内容です!!
このことに加えて、自己紹介は明るく元気よく!!これが一番大事だと思います!緊張していても、ハキハキと笑顔で話せる練習と同時に自己紹介の内容を詰めていくとよいのではないかと思います!この内容が、皆さんの良さがしっかり伝わる自己紹介ができる助けになれると嬉しいです。

就職活動大変ですが、悔いのないように、体調には気を付けて頑張ってくださいね!

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24卒コミュニティに質問箱を設置しているので、興味がある方は、ただの元人事のインスタグラムからコミュニティ参加してみてください。



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