想い出の食べ物を作って食べる

この歳（52歳）になったからなのか…
幼い頃に食べたものを
また食べてみたい、と言う
ノスタルジックな感情が
強くなっているように思います（笑）

前にも書いた

『ヒロタのシュークリーム（チョコ）』

もそうですが、
市販の物、と言うより
手作り系が特に。

最近無性に食べたくて仕方なかったのが

『パン粥』

です（笑）（キモがらないで！💦）

赤ちゃんの離乳食のアレ、です✨

何でそんなもの？
と思うかも知れませんが
これには理由があって…。

自分には４歳違いの弟がいるんですが
弟の離乳食にこのパン粥がよく出て来ました。

今ならたくさんのおいしくて
種類も豊富で簡単便利な
離乳食があるんでしょうが、
５０年近く前の話ですからね（笑）

自分も食べていたんでしょうけど
当たり前ながらその記憶は無く
弟が食べていた記憶です（笑）

パン粥を作る時の
あの甘〜い香り…。

そして、出来た時の
何とも言えない
ミルキィなビジュアル。

おデブちゃんのみのるくんには
とにかく魅惑の食べ物でした。

食の細かった弟が
ミルク粥だけはよく食べていたのも
兄にはたまらなく魅力的で、
それはもう食べたくて食べたくて（笑）

でも、母親に

「食べたい！」

と言うのは恥ずかしくて言えない
おくゆかしい性格なので、
まさにずっと
指をくわえて見ている、状態でした。

その欲求は日に日に増幅して、
なんとか自分もパン粥を食べられる
方法は無いものかと頭を捻りました。

そして、思い付いたのが、

『弟に離乳食を食べさせる係』

に立候補する。

でした。
いかにも自分らしい偽善的な手法！

これならイケる！と言う確信の元、
母親にその旨打診してみると

あっさりOK！

自営業で忙しい母親には
兄が弟の離乳食をあげたい、
なんて美談は渡に船（笑）

右口角が上がるのを
必死で堪えながらも

『弟に離乳食を食べさせる係』

の任命を仰せつかったのです！

そして夢にまで見た
パン粥を食べられる時間
がやって来ました！

はじめは母親も心配して
その微笑ましい兄弟愛を
見守っていましたが、

上手く食べさせているのを確認すると
片付け物を始めました。

そうなればこっちのもの。

しめしめ…。

その瞬間、誰よりも悪い

『4歳児の背中』

だったでしょう。

母親と、そして弟の目を盗んで
念願の一口！

『あまぁ〜い！』

想像を遥かに凌駕する
何とも言えない味わい！

すっかりパン粥の虜です。

そこからは

兄:弟の比率は3:1くらいでしょうか？
いや、もっと酷かったかも（笑）

あっと言う間に無くなるパン粥。

まぁ、その段階で
母親も気付いていたんでしょうね（笑）

その次からはパン粥の量が
倍になってました（笑）

そんな事とはつゆ知らず
毎日毎日、コソコソと、大胆に
弟のパン粥をせしめていました（笑）

パン粥の美味しさと
悪い事をしている、と言う
何とも言えないドキドキ感が
ぼくのパン粥の想い出です（笑）

そんなパン粥を
作ってみました😊

鍋に食パンと牛乳、砂糖を入れて
パンがくたっとなるまでコトコト。

あ、本来なら食パンのミミは
入れないのかも、ですが、
食パンはミミの方が好き、なので
見た目は除外してミミも入れました（笑）
甘〜い香りが部屋中に広がります！

そうして出来上がったパン粥がコチラ！

おお！
男の料理っぽくなってしまい
アンニュイさはありませんが、
まさにコレコレ！

さっそく一口！

『甘ぁ〜い！』

変わらぬミルキィ味と
あの時の罪悪感がよみがえります！

まぁ…、

味はよしとして、

この歳で独りで何してんねん…、

と言う罪悪感ではありますが…。

でも、たまにはこう言うのも
いいもんですね（笑）

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