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「小2の娘が、お友だちに髪ゴムを盗られた」どうしたらいい?

赤羽雄二さん『自己満足でない徹底的に聞く技術』で書かれている
アクティブリスニングを実践中の畑中です。

子どもの年齢が上がってくると、子ども同士のトラブルと無縁ではいられません。保育園の頃は、保育士や保護者の元、子どもたちを見守りやすいですが、主体的に動き出す年齢になると、なかなか難しくなります。

子ども同士のトラブルが起きたとき、子育ての北極星となる「アクティブリスニング」という共通言語を持った仲間たちとつながっていると、安心して、子育てができます。

今回は、そのことを書いてみます。

親子のクオリティタイムのルームでの話

Clubhouseで毎朝 5:30~5:50
親子のクオリティタイム』を開催中です。
最近は、朝早い時間にも関わらず、平日は20名ほどのママさんやパパさんが参加してくださっています。

先日、小2の娘さんを育てるママさんから、こんな話がありました。

・小2の娘から、友だちのAちゃんに鉛筆などを盗まれたという話を何度か聞いていた。事実関係もはっきりしないし、一度や二度の子どもの話で、先生に相談して、大げさにするのも…と思い、家庭ではアクティブリスニングを徹底していた。
・そんな中、小2の娘を学童にお迎えにいくと、たまたまAちゃん、Aちゃんのママとばったり会った。ちょうどそのとき、学童の先生から「今日、Aちゃんに、髪ゴムを盗られたと申し出があり、お互いの話を聞いているが、その髪ゴムが見つからない」と話があった。その話を聞いたAちゃんのママが、Aちゃんに事実確認をすると、Aちゃんの腕に、小2の娘のピンクと紫色の髪ゴムがついていた。
・髪ゴムを返してもらい、AちゃんのママとAちゃんに気にしないように伝えたが、こんなときはどうしたらよかったのだろうかと考えている。

小2の娘さんを持つママさんからの話

Aちゃんのママの気持ちを考えると、いたたまれなくなりますし、AちゃんにもAちゃんの事情があったのでしょうし、大切な髪ゴムを盗られた小2の娘さんの気持ちや、今後の友だち関係を考えると、なんだか難しい問題ですね。

子どもがいると、こういったトラブルに、巻き込まれますし、場合によっては、トラブルを引き起こす側になったりもします。

「アクティブリスニング」を知らずに子育てをしていたころは、大なり小なりトラブルが起こるたびに、目の前の問題に振り回され、不安になり、解決策が見つからず、自分の努力でどうにもできない気がして、無力感を抱き、ひたすら悩んでいました。

そして、私の不安や心配を解消するために、子どもを怒ったり、ガミガミ言ったり、過保護・過干渉をしてみたり…。

わが子たちよ。本当にごめんなさい。

でも今は、私の子育ての北極星となる「アクティブリスニング」に出会い、それに照らし合わせて考えたり、子育て仲間と話をする中で、こういった類のトラブルの未然防止策や早期発見、問題解決方法が、すーっと見えるようになってきました。

とはいえ、怒ったり、ガミガミ言ったりすることがゼロになったわけではなりません。でも、日々、反省をしながら、次いこ!次!!と切り替えて、できたことはできたこととして、自分に優しくポジティブフィードバックしながら、やり続けています。

赤羽 雄二

アクティブリスニングの効用

今回の話をしてくださった小2の娘さんのママさんは、毎朝5:30~Clubhouse『親子のクオリティタイム』の常連さんで、家庭でアクティブリスニングを実践している方です。

そのため、今回のトラブルが起こる前から、娘さんから、「学校や学童で鉛筆などが盗まれる」ことを聞いていました。そんな子どもの話を聞きながらも、過度に反応することなく、見守っていました。

髪ゴムが盗られた日も、帰宅してからご家庭で、娘さんにアクティブリスニングをして「髪ゴムが盗られて嫌だったから、学童の先生に言った」と娘さんが話をしていたそうです。

家庭内で、アクティブリスニングができていると、こんな風に問題が解決していくのです。

Aちゃんのママが、アクティブリスニングを知っていたら…

その一方で、もし、Aちゃんのママさんがアクティブリスニングを知っていたら…とも思うのです。

Aちゃんのママさんが、Aちゃんに事実確認をするときに、「髪ゴム、盗ったの?どこにあるの??」と、傍からみても、Aちゃんを問い詰める口調でAちゃんに声かけをしていたそうです。

そりゃぁ、わが子が、友だちの髪ゴムを盗ったとなれば、そうなるのも仕方がありません。でも、こうなる前に、Aちゃんのご家庭で、アクティブリスニングができていたら、Aちゃんが友だちの髪ゴムを盗んだりしなかった可能性もあるのでは…とも、思うのです。

きっと、Aちゃんは、友だちの髪ゴムを盗ってはいけないと、わかっていたはずです。

でも、盗ってしまった。

「盗った髪ゴムを自分の腕につけている」なんて、嘘をつき通す覚悟や、絶対にバレないように…といった周到さもなく、隙だらけの行為です。ちょっと欲しくて、つい盗っちゃったのかも知れません。

もちろん、物を盗るのはいけませんが、子育てに正義・正論を持ち込むと、子どもは逃げ場がなくなります

この話を聞きながら、

「いけないとわかっているけど、やっちゃったんだよね」

4歳の我が子が、保育士さんにかけてもらった言葉を思い出していました。


その事実を知った直後は難しくても、お家で落ち着いてAちゃんに改めて話を聞くときに、「いけないとわかっているけど、やっちゃったんだよね」と声かけができれば、きっとAちゃんもAちゃんのママも、前向きに問題解決ができるのではないか?と思うのです。

だから、一人でも多くのご家庭で、「アクティブリスニング」をお子さんにしてあげてほしい。そうすると、ママさん、パパさんが子どもを信頼できるようになり、子育てがぐんと楽になるとともに、こういったトラブルを未然防止ができるからです。

そんな願いを込めながら、このブログを書いています。
苦しくつらい子育てから抜け出し、家庭を安全基地にしたい方へ、情報を更新しています。

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