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「道徳心に関わることは、放っておけないです」。どうやってアクティブリスニングしたらいい?
赤羽雄二さん『自己満足でない徹底的に聞く技術』で書かれている
アクティブリスニングを実践中の畑中です。
先月、赤羽雄二さんのオンラインサロンに入会しました。
そこで、赤羽さんから「親子のアクティブリスニング」を学びましたので、ご紹介します。
![](https://assets.st-note.com/img/1682721506780-CkTNKQbnoD.png?width=1200)
親子のクオリティタイムのルームでの話
Clubhouseで毎朝 5:30~5:50
『親子のクオリティタイム』を開催中です。
早速、ルームで『子どもに対してのアクティブリスニング』の話をすると、女子3人の子育てママさんから、質問がありました。
昨日、帰宅すると洗面所に5円玉が。
どうやら、小2次女が公園で拾ってきた様子。
拾ってきたのは、ラッキー!って良いかなと思ったのですが、
その5円玉がしばらくすると、なくなっていて小2次女が探していました。
そのとき、
小5長女と年少3女がコソコソ。
放っておこうと思ったのに、次の瞬間「どうしたの???」と
口を挟んでしまいました。
結果的には、年少3女がお金をとっていました。
お金を取られて悲しんでいる次女。
傷つけられていると私も悲しくて放っておけません。
道徳心に関わることは、皆さんどうしていますか?
確かに、「どうしたの???」と質問したくなるシチュエーションですね。特に、お金に関わることは、他人のお金を盗んだりしたら…など心配になり、放っておくのが難しいのもよくわかります。
ただ、これを
「道徳心に関わること」
と、ひとくくりにしているのが、ひっかかりました。
このくくりで、親が子に関わると「正しさ」を振りかざし、つい親が言っちゃいがちになるからです。
親は、
「子どもをちゃんと育てたい」
「まともな人間になってほしい」
「悪いことはしないでほしい」
「人が悲しむことはしないでほしい」
そう思っています。
だから、「道徳心」を育てたいので、それに反する言動を見つけると、つい、口を出したり、質問したりして、交通整理をしたくなります。
でも、それって、
親から言われないとわかっていないのでしょうか。
そして、親から言われたら「道徳心」は育つのでしょうか?
質問には、
「小5長女と年少3女がコソコソ」と書かれています。
小5長女と年少3女は、
それがいけないことで、ばれたらまずいと、わかっています。
でも、やっている。
アクティブリスニングでは、「わかっているけど、いけないことをやっちゃった」気持ちに寄り添うために、子どもの言動に反応して、疑いをかけるような質問をしたり、問い正すような声かけをしないのです。
この場合であれば、
子どもが自然と話をするのを待ってみたり、声をかけるにしても「どうしたの?」程度の軽い声かけです。
アクティブリスニングを徹底していれば、「道徳心」について親が、あれこれ言わなくても、自然と育まれていきます。
ちょうど先日、我が家の小3次男が、「わかっているけど、いけないことをやっちゃった」ことを白状してきました。
今回は、「道徳心」を育むアクティブリスニングについて、書いてみます。
「iPadからショートメール送るから読んで」と言い出した小3次男
小3次男が、「ねぇ、お母さん。iPadからショートメール送るから読んで」と言い出しました。
「なんで、ショートメール?」
「ちょっと言いにくいことがあって。読んで、怒らないでほしいんだよね」
「うん。わかった」
しばらくすると、メッセージが送られてきました。
お母さん、Switchのゲーム時間を制限するパスワードわかった。
結構、言うの遅くなちゃってごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
パスワードは、
「〇〇〇〇〇〇〇〇」だよね。
このことで、僕に、何も言わないで。
プライドだから。
言うの遅くなってごめん!!!!!
我が家は、Switchのゲーム時間を制限しています。
時間制限を解除するパスワードがわかって、制限時間以上に遊んだと白状するメッセージが送られてきたのです。
「すごい!パスワードの8桁の数字、わかったんだ」
(※純粋に、驚いたので、こう言っています)
「うん」
「もうちょっと、難しいのにしてよ」
「難しいのにすると、お母さんがわかんなくなっちゃうのよ。で、どのくらいオーバーしてたの?」
(※すでに、小3次男は、自ら話をしてきているので、アクティブリスニングの第1ステップはクリアされています。なので、第2ステップへ進みます。ただし、ショートメールには、「僕に何も言わないで。」と書いてあるので、相手が話す気があるかを観察しながら、相手が委縮しないように気を付けて、質問しています)
![](https://assets.st-note.com/img/1681514212610-H40pSjbNyd.jpg?width=1200)
と一緒にログを確認すると、4日前から時間を延長していました。
でも、1日15分オーバーとか、その程度。
1日だけ、90分オーバーの日があったけど。
「言わなければ、お母さん、ぜんぜん気づかなかったのに、なんで言ったの?」
「ゲーム終了間際になって、延長したいな。でも、いけないな!いけないな!と思うんだけど、あと、もうちょっとだけ、もうちょっとだけっていう気持ちに負けて、ついつい伸ばしちゃんだよね。でも、いけないな。っていう繰り返し」
「もう、それが嫌だから、お母さんにパスワードを変更してほしくて」
「そうだったんだ。子どもたちが夢中になるように、大人が一生懸命つくっているんだから、自分の意思じゃ、止められないよね」
「うん。だから、制限できるようにしておいて」
「いいの?パスワード、変えちゃって」
「うん。そのほうがいい」
「ありがとうね。ちゃんと、教えてくれて」
「道徳心」もアクティブリスニングで自然と育まれる
「道徳心」は、子どもの経験や失敗から育まれていくのであって、教え込むものでもないようです。
小学生になれば、
いいこと、悪いことは、十分わかっています。
でも、わかっていて、知っていてもできないことはたくさんあります。
それは、私も同じです。
頭で正しいことがわかっていても、
それをできないことはたくさんあります。
なのに、子どもには、
親という立場を利用して、つい「正しさ」を押し付けがちです。
でも、押し付けられた「正しさ」は、
押し付ける人がいなくなったり、評価されなくなれば、やらなくなるし、できなくなります。
だから、色々言わずに、アクティブリスニングを徹底するんです。
よかれと思っての、あるいは過剰に心配しての親の関わりは、
自分で感じ、考え、学び、実感して体得していく経験を奪います。
アクティブリスニングで邪魔をせずに、子どもを見守っていれば、子どもは、ちゃんと育っていきます。
そんな子どもの姿をみると、子どもを人として尊重できるようになります。
人として尊重されている子どもは、自然と自信を持ちます。
自信があると、なにも言わなくても、自分で挑戦したりします。
挑戦してうまくいかないことがあっても、それを全部聞いてくれる人がいれば、安心して、また挑戦します。
こんな好循環が、アクティブリスニングをすると回ります。
アクティブリスニングは、子どもが安心して、成長するための大切な土壌になるのです。
苦しくつらい子育てから抜け出し、家庭を安全基地にしたい方へ、情報を更新しています。
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