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「ねぇ、お母さん」と話しかけられたとき、どう感じる?
赤羽雄二さん『自己満足でない徹底的に聞く技術』で書かれている
アクティブリスニングを実践中の畑中です。
「ねぇ、お母さん」で、作業が中断されると思うとストレスでしかない
わたしは、保育園児1名と小学生2名の子育て中です。
食事の準備をしているとき、
片付けをしているとき、
ドライヤーで自分の髪を乾かしているとき、
調べ物をしているとき、
「ねぇ、お母さん」と話しかけられ、作業が中断されることがたびたびあります。
一つ一つは、大したことではないので、子どもの話に対応することができます。
でも、こちらに余裕がないときや、作業が中断されることが繰り返し起こったり、3人の子どもが私の取り合い状態で「ねぇ、お母さん」と話しかけられたりすると、ボディーブローのようにストレスになっていきます。
「ねぇ、お母さん」のとらえ方を変えてみる
子どもの割り込みタスクを
「緊急ではないが重要なことの第2領域」として扱う
下の図は、私がよく経験する子どもの割り込みタスクを図にしたものです。
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第3領域のように扱っていた、
・「おしっこ出た~」というのでふく
・「学校に持っていくものが見つからない!」というから一緒に探す
・「宿題がわからないからちょっと来て」というからそばにいく
第4領域として扱っていた、
・「お絵描きしてほしい」と言われる
・「絵本読んで」と言われる
・「ねぇ、お母さん」と話しかけられる
こういった子どもの割り込みタスクを第2領域の「緊急ではないが重要なこと」として扱い、自分の人生を豊かにする大切な時間として考えるということです。
子どもの割り込みタスクで中断された!という気持ちを、私の人生にとって重要で大切な時間であると扱い方を変えることで、丁寧に、そして子どもに優しくできることが増えてきました。
アクティブリスニングの時間は、第2領域
この「ねぇ、お母さん」の割り込みタスクを第2領域として扱い、子どもの話をアクティブリスニングができるタイミングととらえると、私の人生にとって大切な時間を過ごしていると思えて、子どもの割り込みタスクに対応する瞬間に感じていたストレスが減ってきました。
「小さい子のいる家庭」には、何といっても無条件の愛があります。その無条件の愛に基づいた笑いや遊びがたくさんあります。「効率至上主義」の一般社会とは異なる、贅沢な「ムダ」がたくさんあるのです。そこに子どもとして参加できなくても、その環境に身を置くだけで、自分がずっとほしかったものが得られるはずです。
そして、自分の無力な子どもだった頃は大人の都合に振り回されてしまったけれども、親として家庭を作っている今は、自分の思ったとおりの「小さな子のいる家庭」を作ることができるのです。
その雰囲気を、ぜひ味わってみてください。「怒る子育て」ではなく、「楽しむ子育て」を通じて、存分に自分を癒してあげましょう。
まさに、「ねぇ、お母さん」と話しかけらたとき、「贅沢なムダ」として、そこに身をゆだねることで、「〇〇させたい、〇〇したい」という気持ちも手放せて、アクティブリスニングもしやすくなるように感じます。
親子のクオリティタイムが取れないときは、3秒コミュニケーション!
「親子のクオリティタイム」(Instagram・Voicy)をかなえられない日も多いです。でも、せめて3秒コミュニケーションは、心がけています。
3秒コミュニケーション(初級編)
■基本ルール
①家事をしながらやる
②中身のあることを言わなくていい
③必ず「肯定的」「好意的」なアクションであること
④兄弟がいる場合は別々にする
■やってみよう!
①アイコンタクト
・子ども目が合ったら、ニコっとほほ笑む
・子どもに何か尋ねた、返事があったら親指を立てて「いいね」のポーズをする、他にも、手を振る、変顔など
②スキンシップ
・子どもが何かをうまくできたら、ハイタッチ
・黙ってスッとハグをする
・家の中で子どもの近くを通り過ぎる時、無言で自然に、子どもの肩、あるいは頭の上に手を置く。首の後ろや鼻をキュッとつまむ
・子どもの頭をクシュクシュとする
③声かけ
・ノリよく話しかけ、少し話ししたら、またすぐに家事に戻る
※4歳ごろから12歳ごろまでの子に対して有効です。子どもの年齢に合わせて、やり方を工夫しましょう。
とはいえ、「ねぇ、お母さん」に毎回きちんと対応する「完璧なママ」は目指しません。その目標は、イライラの原因になってしまうから。
ちょっとでもできたら、自分へのポジティブフィードバックをしてあげます。うまくいかないときも「次いこ、次!」で切り替えです。
リラックスしながら子どもの「現在」を見てあげて、アクティブリスニングで自然に愛を伝えることを優先していきたいです。
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