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経営学の知見:異文化経験が創造性を育む

創造性を育てたいとしたら、海外などの異文化経験がおすすめです。

ただし。ただ経験するだけでなく、「深く」経験することが肝心といえそうです。

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欧州経営大学院INSEADのゴターらは、2000年~2010年にわたって、270の高級ブランドのクリエイティブ・ディレクターの経歴を調べ上げた。

そして、クリエイティブ・ディレクターの海外経験と、そのブランドの創造性を測るファッションランキングの関係を調べた。#創造性が問われるファッションに注目したのが巧み

#発見1

クリエイティブ・ディレクターの海外経験の年数が長ければ長いほど、ブランドのランキングが高かった。#深く経験すること

#発見2

クリエイティブ・ディレクターの経験する国が2-3か国だと、ランキングが最も高くなり、それ以上の国を経験するとランキングが落ちた。

#発見3

クリエイティブ・ディレクターの母国と海外経験をする国の文化差がある程度離れていると、ランキングが最も高くなり、離れすぎるとランキングが落ちた。

たくさんの国を渡り歩いたり、あまりかけ離れた文化で生活をしても、新しい文化を深く経験することができず、ランキングが落ちてしまった。

海外経験を 「深く」 経験することが、創造性につながることが分かった。

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異文化経験を「深く」すると、新しい価値観を自分の中に取り込まざるを得ません。

このとき、自分が変化して、クリエイティブなマジックが起きるのでしょうね。

海外経験でなくてもいいでしょう。

今、自分が住んでいる世界とは、異なる価値観や信念体系をもつ世界にどっぷりと浸たること。

この体験が、創造性を生むといえそうです。

Godart, F. C., Maddux, W. W., Shipilov, A. V, & Galinsky, A. D. (2015). Fashion with a Foreign Flair: Professional Experiences Abroad Facilitate the Creative Innovations of Organizations. Academy of Management Journal, 58(1), 195–220.

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