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デザイナーはクライアントのラフと違うものを作成してもいいのか?

久しぶりにラフと思いっきり違うものをデザインしたので、その話をします。

デザイナーは基本、相手の要望(例えばどんなものを作りたいか、ターゲットはとか)を色々聞いてからデザインの方向性を理解して作業に入ります。

プロ同士の世界では、当たり前のことなので自然とクライアントの方向性は固まっていたり、オリエンなんかもちゃんとしてます。

ただ素人の方の場合は方向性も決まってなかったりするので、なかなか悩むことも多くなりました。

まぁ楽しいから言いのですが、今回お願いしていただいたのはサプリケースの商品ページ。ラフはこれでした。

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パッと見た感じ商品の説明をしたいのかなぁと考え、聞き取りもあまり充分じゃないまま仕事を進めてしまいました。

デザインのテイストは「高級感が欲しい」とのこと、だから高級感のあるデザインとサプリケースっぽいデザインを提案しました。それがこちら

200508_サプリ商品ページ-01

200508_サプリ商品ページ-02

ただ作りながら僕自身なんか違うなぁと思いながら、とりあえず僕の中でもクライアントの中でも恐らくイメージはこの時点で決まっていませんでした。提出後の反応も微妙だったので、

さらに聞き取りをして、「ガッチリ密閉はタイトルっぽくないからやめましょう。商品名を強く出しませんか?」と提案したり

クライアントは筋トレ好きということで、もっと話を聞いて見るとスタイリッシュな男らしいイメージが好みだろうと分かってきました。

そこで思い切ってラフとは全然違う、筋トレの力強さと商品のタフさを合わせたようなデザインにしようと決めました。

ターゲットもあやふやだったので、思い切ってトレーニー(筋トレする人)に絞りませんか?と提案して新しいデザインを提案しました。それがこちら

200511_サプリ商品ページ_最終-01

商品のサイズは小さくビジュアルメインのデザインに大きく変更したところカナリ気に入ってくれたようで、無事入稿も完了しました。

クライアントの中でイメージや方向性が全く固まってない時は、方向性を示してあげるのも今のデザイナーに求められている仕事だと思っています。

ただ今回のようにいきあたりばったりになるのは良くありません。

はじめの聞き取りでもっとイメージを掴んでいれば、はじめからこのデザインが出せたと思います。

クライアントの要望やラフも大切ですが、クライアントが本当に求めているものが別にあると気付いたら、それに導いてあげることでクライアントの満足度もあがります。

まぁけど相手の要望を見極めるためにバンバンデザイン出して探るのは良くないな・・・反省・・・


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