「余命10年」を見て、読んだ私が毎日もやもやに苛まれている話。
公開中の映画「余命10年」を見て何ともコトバに表し難い気持ちになった二日前の夜
このもやもやの解消に繋がるかと思い原作も読んでみた
映画、原作どちらにも触れた私が率直に感じた想いをわすれないうちに言葉にしておきたい、!思い立ったら即実行ということで、noteに登録し、今これを書いている。この作品に触れたほかの人間はどんな気持ちになったのかな、それも知りたいななんて思いつつ書いている。
結論、私のもやもやは消えていないということだけ先に書いておこう。
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率直に言うと、ノンフィクションであるこの作品の登場人物たちの想いがどれだけこの文や映画に反映されているんだろう、ってきもちが一番をしめているきがする
大前提!原作、映画どちらでももちろん涙は流れたし、この作品はいろんな人に見てほしいなと思うくらい私の日常に対する見え方が変わるきっかけになる気はしている。だけども
ほんとは、きっと50の感情が入り組んで、毎日行ったり来たりしている茉莉ちゃんの感情なのに
その中のいくつか、なんならたった一つだけを切り取ったり要約して、主人公である茉莉の想いとして描かれているんだよね、
そりゃあね、本や映画なので、読み手や観客ありき。仕方のないことなんだけれども
あまりにも茉莉の感情や情景がリアルに伝わってくるから、こんな綺麗な纏まり方をしていることに違和感を覚えてしまうくらい
「人が人を想う想い」や「尊い日常の儚さ」が描かれていたように感じた。
毎日をただ生きているだけでは見過ごしてしまうけど、確かにわたしたちの毎日に彩りを添えるもの。
人が誰かを大切に想う気持ちって、ひとつの言葉に収める方が難しいよね、二人を一切知らない読み手に、二人の想いが差異なく伝わるなんてことはないんだろうけれど
終わりがもう目の前に迫った中でも、愛する人に出会えてしまった茉莉ちゃん、愛するがゆえに、共に歩まない未来を決心した彼女と、彼女が亡き後、苦しみながらも彼女との日々を愛おしく想い、巡り合いに意味を見出す和人くん、
この二人の歩んだ日々が描かれたこの作品は、二人が大切な人を想う想いでいっぱいだった。
原作の最後で、彼は違う人との未来を歩む決心をしていて
これが茉莉ちゃんの願いと言えばそうなんだろうけど
素直によかった、と思えない私はまだまだ子供なんだろうなあと思いつつ、とりあえず一読を終えた。
もやもやが消えないのはまだ私が子供すぎるから、ということにでもして、ここからまた歳を重ねてから読んでみようかなあ。