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弦 駒 魂柱
弦楽器は弦が振動して駒で振動を受け止め表板に伝え震わせます。
表板の振動を魂柱で受け止め裏板を振動させます。
弦の振動の一端は駒で受けますがもう一旦は指板で受け止めます。
ただし指板にキッチリ押し付けなくても比較的音は出ますので
やはり駒は重要なのでしょうね。
今まで楽器のメンテナンスでテールピースを替えたり
アジャスターを替えたり、顎当てを替えたり、肩当てを替えたりと
色々試した中でダントツで音色変化が大きいのは駒と魂柱です。
魂柱はズレたり倒れたりしないと、いじる事は少ないですが
駒は反り曲がってきたり弦が食い込んで溝が深くなってくるので
定期的に替えるパーツになります。
駒は厚さや高さで音色や弾きやすさが劇的に変わりますので
駒交換を工房にお願いする時にはどういう音色にしたいのか
どういうフィンガリングタッチにしたいのかを
徹底的にディスカッションして方向性を決める事をオススメします。
駒交換は弦交換程度の費用でできる比較的安価なメンテナンスですし
失敗しても前の駒を捨てずに元に戻せば良いので気軽に試せます。
最初に試して欲しいメンテナンスポイントです。
実は駒メーカーは楽器本体を作っている事が多く
私が初めて買ったフルサイズヴァイオリンはドイツの駒メーカーTeller製で
今使っているヴィオラはフランスの駒メーカーAubert製なんです。