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借金をしてまでギャンブルをするのはなぜなのだろう

最近、X(旧ツイッター)をみていたら、FXで莫大な借金を抱えてしまった
というポストが流れてきました。

FXのようなゼロサムゲームは限りなくギャンブルに近いものだと思いますが、そのようなギャンブルに高いレバレッジをかけて(高額な借金をして)まで、はまり込む理由は何だろうかと感じてしまいます。

その理由を完全に理解できないまでも、私自身も決して他人事ではない
と思えたので、私なりに理由を考えてみたいと思います。


私が決して他人事ではないと思ったのは、私がビットコインを持っているからです。
前回の資産配分の記事で書いたように私はビットコインを全資産の5%程度となる範囲で所有しています。2020年頃から毎月積立という形で現物を購入しています。

今年の10月末から11月初旬にかけて、ビットコインはかなり上昇しましたが、それ以上に半減期の翌年である2021年の上昇は凄まじかったです。

短期間で購入した金額の3倍、4倍と増えていくわけですから、興奮せずにはいられませんよね。
脳内ではアドレナリンが分泌され、なんとも言えない高揚感を感じていました。
株式を持っている方なら、株価が上昇すると何となく嬉しくなりますよね。
短期間にその数倍の額が上昇するのですから、言わずもがなかなと。
そして、このような思考回路になるのです。

「もしあのとき、もっと多くを購入していたら今頃はもっと増えて〇〇万円になっていたのに」

そして、脳内のリスク(危機)を制御するセンサーが異常になり、より多くの金額を投入しようと考えるのです。
実際のところ、私はルールとして毎月決めた額を購入するとしていたため、そのような行動に出ることはありませんでしたが、そのような思考に陥っていたのは事実です。

FXで莫大な借金を抱えてしまった方の思考を知る由もありませんが、おそらく私のビットコインの経験から考えると、少額からかなり大きな額に増やせたという成功体験が忘れられず、次も勝てるだろうと思ってしまったのではないかと推測します。
あの時の高揚感をもう一度体験したい、いわゆる薬物依存、ギャンブル依存と同様の精神状態なのではないかと思います。
依存症は病気ですから、自分の意思で制御するのは不可能で、専門家の適切な治療が必要です。


もちろん借金をしてまでFXをしたり、ビットコインを買うというのは論外ですが、ビットコインの急激な上昇を経験した身として、その方の気持ちが分からなくもないのです。
そして、2022年の60%近い急激な下落を経験して肝を冷やしたこともあります。
だからこそ、ギャンブルに近い投資をするにしても必ず現物で売買し、借金をしてまではやらない!
これをどんな時も肝に銘じなければならないと感じました。

最近は株価の調子がよく、上昇が続いています。
そのような中で、ついリスク思考に陥りやすく、もっと株式に資金を投入しようとする行動をしてしまいがちです。
そのような時こそ、初めに決めた自身の投資スタイルを崩さないのが大事だと再認識しています。
とりとめのない話でしたが、読んで頂いてありがとうございます。

余談

つい最近、NHKで市民X 謎の天才「サトシ・ナカモト」
が報道されました。
私がビットコインに投資している理由は、インフレと無縁であり、真に誰にもコントロールされない自由なお金であること、そしてそのビットコインの思想に共感したからです。
ある種、教祖のいない宗教のようなものかもしれませんね。
将来はどのようになるか分かりませんが、今後さらにビットコインが重要な地位を占めるというシナリオも想定し、今後も全資産の5%を目安に保有し続けようと思っています。

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