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私の投資における失敗談

この記事では、私の投資の失敗談について書きたいと思います。
この記事は少し愚痴に近い話もありますので、そのような話が苦手な方は読まれないことをお勧めします。
そのことを承知の上で以下お読みください。
また、システムトレード自体を否定しているわけではありません。
あくまで私個人の体験に基づく感想であることをご承知おき下さい。


私が持っていた投資のイメージ


私は今のインデックス中心の長期投資スタイルを確立する以前は、投資と言えば、短期で売買する株式投資のイメージしか持っていませんでした。
よく、メディアに取り上げられる1日で何百万儲けたとか、いわゆるデイトレーダーのイメージしかありませんでした。

システムトレードを知る


デイトレードは、短期で売買を繰り返すため、市場のプロ相手に戦うことになり、普通の素人では太刀打ちできず一部の天才を除いてやられるでしょう。私はデイトレーダにはなれないと直感でわかりましたから、株式投資は危険であるという認識しかなく、距離をとっていました。そんな中、システムトレードというものに出会います。
今から約11年ほど前の話になります。
とある方がシステムトレードのスクールをしているというので、その人の話を聞きに行き、これなら自分にもできるかなと思ったのです。
私が話を聞いて理解したシステムトレードというのは、過去の株価チャートの傾向を分析して、プログラムを使いルールを設定して短期で売買するという投資スタイルのことです。
いわゆるテクニカル分析を用いた手法です。システムトレードの利点として、多くのデイトレーダは感情によって損をしてしまう。
システムトレードはそのような人間の感情を排除して、自分で決めたルールで機械的に売買をするため利益を得ることができる。
通常、システムトレードはプログラミングが必須であるが、そのスクールで開発したソフトを使用するため、プログラミングができなくてもシステムトレードをすることができる。
私が話を聞いて理解した内容はだいたいこんな感じだったと思います。

システムトレードのスクールに入会そして脱落


システムトレードについておおよその概要は理解した段階で、システムトレードをやってみようと思いました。
デイトレードはハードルが高いけど、提供されるソフトを使用したシステムトレードならハードルが低いだろうと、なぞの思考回路で納得したからです。
そのスクールに入会し、20万円ほどする入門の講座を受講して、月2万円ほどかかるソフト使用料を支払い、システムトレードを始めることになりました。
入門講座としては、特に悪いものではなかったのです。しかしシステムトレードのほうは、損もしないがなかなか利益が出ない。
運用している額が小さかったのが理由なのですが、だからといって多額の金額を投入するにはリスクが高すぎます。
そんな中、さらに上のアドバンス講座を受講したら、ソフトのグレードアップが可能ですと提案されました。
ちょっと怪しさが増してきましたね。
アドバンス講座は20万円くらいだったと思います。
その時は、せっかくここまで来たのだからとの理由でアドバンス講座を受講したのです。
しかし、これがいけなかった。
講座の内容がひどかったのです。その場のノリで教える内容がコロコロ変わり、とてもカリキュラムが存在するとも思えず、スクールとして提供する授業の質としては低すぎました。かなり高い授業料を支払っているにも関わらず、とてもその金額に見合う内容とは思えなかったのです。
私はそのことで失望し、そのスクールとは完全に縁を切り、ひっそりとフェードアウトしました。
そして、システムトレードからも完全に手を引いたのです。
トータルで50~60万円ほど損したと思います。
システムトレードを辞めた理由が、投資で損失を出したからではなく、それを提供するスクールの授業の質が悪かったからというのは少し皮肉な話ですが、いわゆる早めに損切りできたのはよかったと思っています。
ひとえに、私の力不足と考えることを放棄してしまった結果なのかなと反省しています。

何がいけなかったか


何事も経験から学び次につなげることが大事です。
今回の経験から私が投資に関連して学んだのは次の3つです。

・過去の株式のチャートから未来を予測できるわけではない

システムトレードなど、テクニカル分析を用いて過去のチャートの特徴を解析し、未来のチャートを予想するというのは不可能だということを学びました。短期でトレードすることを考えるなら、もしかしたらコインを投げて上がるか下がるかを決めるほうがましなのではないかと思っています。
なぜなら、株式の日々の変動はランダムと言われているからです。

・コストにも意識を向けるべきである

投資においては一般的に、売買手数料がかかります。短期のトレードほど、そのコストは増加します。また、講座の受講料やソフト使用料などを考慮すると、マイナスからスタートしなければならず、その分を超えて利益をださないと意味がありません。
そして、非常にリスクの高い短期の売買において、利益を出し続けることも不可能だと思います。
100m競走において、一人だけ20m後方からスタートさせられては、不利に決まっています。

・投資において絶対に儲かるという手法は存在しない

投資においては、この言葉に尽きるのではないかと感じています。
あたかもこの手法を使えばいい未来が待っているということを期待させる宣伝(絶対儲かると言ってはいけないそうです)も多いですが、投資の世界に聖杯は存在しないということを痛感しました。
ですので、現在の私の投資スタイルである長期のインデックス投資が必ずしも良いとは言い切れないことも頭の片隅にはあります。

まとめ

今回は、私の投資の失敗談について書きました。
この失敗の経験があったからこそ、今の投資スタイルが確立できたと感じています。
多くの投資家は、何かしらの失敗をしているはずです。
その失敗が致命的でない小さな失敗ならば、何度か失敗を経験することで、徐々に自分自身の投資スタイルが確立されるのではないかと思います。
今回も貴重な時間を使って読んで頂いてありがとうございます。


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