見出し画像

英文解釈 Code 70 感想:杉村年彦著

杉村先生からご著書の「英文解釈 Code 70」をご恵投いただきました。で、三日かかって一週目を読了。各問題を紙に書かないながらも考えながら読み進めたところ全60講のうち、5つくらい間違えました。私自身のレベルはそんな感じです。本書は2章構成で、第一章で英文解釈に必要な考え、ツールを身につけ、第二章では和訳にフォーカスしています。英語がわかってもそれを綺麗に日本語にできるかは別問題で、受験問題で和訳が必要なのであればこの技術も身につける必要があるでしょう。
全体の難易度はなかなか高めです。受験生時代の私が読んだらかなり時間がかかったのではと思われます。また品詞についてとか文型についてとか、軽く解説はあるものの基本的にはこういった基本知識を前提として書かれています。
英文はよく返り読みをせずに左から右に一方通行で読んで理解していきましょうと言われますが、本書は左から右に読んでいく際の思考の過程を詳細に解説しています。そこには「この動詞が来たらこの先の展開はこうだろう」という予測も必要ですし、その予測が二つ以上成立することもあり得ます。その際にはそのまま読んでいき、どこかの段階で一つに絞ったり、またはこういう構造だろうという過程に基づいて読み、それが間違いだった場合に、なぜそれを間違いと気付けるのかについても解説されていて、雰囲気読みを一切許していません。
私はよく「意味を先に想像してそこから文の構造を突き止めるのは順が逆、意味がわかるから構造がわかるのでなく、構造がわかるから意味がわかる」と言うのですが、実は文法に基づいて構造を決めようとしても成立し得る形が二種類になてしまうこともあります。なのでそのときは意味から構造を決めることになるのですが、例えばTOEICの問題においてはそこまで必要になることってほとんどないと思っています。しかしこれが難関大の試験となるとそうは行かないわけで、本書では意味によって構造を確定することも解説しています。
私はあまり英語の参考書を持っていないので他との比較が出来るわけではないのですが、この本を読んでの感想を動画にしてみました。お時間ありましたらご覧ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?