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20190420 ほろよいぼ〜かろいど 2杯目

どうも、タクマイルです。
前回noteをしたためたのがボカイン終了のときだったので実に2年ぶりくらいの投稿になります。
(本当にブログだとか継続して書くのがすごく苦手です。。。。)

今回は2019年4月20日に開催された「ほろよいぼ〜かろいど 2杯目」の選曲について”どうしてその曲を選んだのか”などのポイントとかを書いてみようかなと思います。

プレイリスト 及び 選曲のテーマ

まずは当日使用した曲のプレイリストですが、下記画像の通りです。

青く塗られている曲がボカロ曲(及びサンプリングされた曲)なのですが、全部で10曲。
主催の空ウサギさんからはレギュレーションについて「ボカロ曲5割使ってくれれば」とのお達しだったので、ボカロDJじゃない私にしてみたら頑張った方かなと思います。。。。。(ゆるして………)

そして選曲テーマですが、ほろよいぼ〜かろいどの「お酒が美味しくなるボカロ曲」を念頭に、更にそこから発想を膨らませて

「大人の(洒落た)夜遊び」

というイメージを設定しました。
「オシャレなクラブ遊びごっこ」をするもよし、そのまま深夜のイベントに行っちゃいたくなるようなイメージですね。
そんな感じでタクマイル十八番の2step/UK GarageとDrum&Bassを選んだ、という流れです。

それではここからは曲ごとにフォーカスして選曲の意図など書いてみようと思います。
見出しの左側が曲名、ハイフンを挟んで右側がアーティスト名です。

1曲目:夜にダンス(ag Remix) - フレンズ

話題の"神泉系"バンド、フレンズの名曲をボカロハウスでもおなじみの名プロデューサーagさんがリミックスした一曲。
®eくんが宇多田ヒカルの「traveling」でパスをしてくれたので、その「名ポップス感」を損なわず流れに乗れるような一曲ということで選びました。

2曲目:I Don't Get It - Zweimannzelt

ジャンルで言えばDeep Houseになるんですかね?
Houseに少しGarage感を足せる曲〜と探して、最終的にこちらを2曲目に使いました。
最初に来るブレイクが結構静かになるタイプのだったので、そこからBPMを一気に120くらいから135くらいまで持ち上げられました。

3曲目:Firin' Up (MJ's Old Skool dub remix) - MJ COLE feat LAURA VANE

2step/UKGのレジェンド、MJ COLEの一曲。
ハーモニカフレーズのサンプリングと下で支えるベースラインのリフレインがとても小気味よくて、この曲はほろぼかで絶対使いたいな〜と思ってた一曲でした。
結構この曲を軸に選曲したフシもありますね。

4曲目:Blue Star feat. 初音ミク (Carpainter Remix) - 八王子P

もうこの曲は説明不要ですね。それにしてもこれがMIKU EXPO 2016の曲だったとは驚きです。。。。。年月。。。。
ずっとボカロ以外の曲を使っていたので、ここで一つ掴みがほしいと思ってかけてみました。

5曲目:Mars - TOWA TEI

クラムボンのVo.原田郁子さんをフィーチャーしたテイ・トウワ氏の一曲。日本の2stepで最も有名な一曲なのではないかなと思います。
Blue Starでキックが四つ打ちから不規則なビートになったことと、歌モノ感を活かしたかったこと、あとは"次の曲"をセットで使いたかったという理由で選曲しました。

6曲目:Black Dog Serenade (tofubeats - SUISEI feat.ONOMATOPE DAIJIN) - The LASTTRAK

様々なアニソンのブートを制作していることで有名なThe LASTTRAKさんが作成した水星の2step Remix。
イントロ(とアウトロ)で5曲目のMarsをサンプリングしているので、セットで使うことが多い曲です。
お客さんもインターネット音楽が好きな方が多いように思ったのでそういった意味でも選びました。

7曲目:収束するUFO(VVSP REMIX) - やながみゆき

当日遊びに来てくれていたやながみゆきさんが制作したボカロTrap曲を青屋夏生さんが2stepにRemixした一曲。
6曲目とスネアの質感やビートの揺れ感が似ていたのもあり、スムーズに繋げられるかなと思い使いました。
これ、本当に悪い癖だなと思うんですけど、好きなトラックメイカーさんやDJさんが居るとその人に関連した曲をかけたくなっちゃうんですよね。。。。笑

8曲目:flos life (Tacumille Mashup) - R Sound Design×Mondo Grosso feat. Bird

恥ずかしながら拙作でございます。。。。
昨年末出演させて頂いた名古屋の「VOCALOID SINFONIA #8 」に向けて作ったMashupですね。
ボカロの流れをもう少し続けたかったのと、ちょっと目立ちたかったという邪な気持ちで使いました。笑

9曲目:All Good ? (MJ Cole Remix) - De La Soul Feat. Chaka Khan

2回目の登場、MJ COLEのRemixワークですね。
原曲はDe La SoulとChaka KhanというHIPHOPとR&Bの二大アーティストが手を組んだ一曲で、ニュースクールなHIPHOPとなっています。
実はこの曲と8曲目の元ネタ「Life feat. Bird」は同じ「Real 2 Step vol.2」というアルバムに入っているのでぜひAmazonなどでポチってみてください。

10曲目:What You Feel Like - DJ Dyde

HouseやGarageなどの良リリースが多い「Soul Revolution Records」からのリリースですね。
この後の展開を考えて再度四つ打ちに戻したかったので、前曲と雰囲気の似ているこの曲を選びました。

11曲目:Get Lucky (Side B) - Pete Ellison × 初音ミク

Daft Punkの名曲を初音ミクでカバーした一曲ですね。
ちょっと音がゴリッとした感じになりましたが、曲のハネてる感じとかシンセの音色がこの後の曲に合いそうだったのでチョイスしました。

12曲目:Kokoro ft. GUMI - TKN

可愛い感じのGUMI曲ですね。ジャンルでいうとFuture Bounceでしょうか?
TKNさんの「Kokoro Waves」というアルバムに収録されております。おそらく表題曲ですかねー。
ここから3曲、やりたいと思っていた(ある種決め打ちの)流れになります。

13曲目:FLASH BACK (coralmines remix) (Tacumille DnB Edit) - 梅とら

決め打ち2曲目、またも拙作でございます。。。。こちらはボカイン最終回に向けて作ったRemixのEditですね。
ほろぼかでは元のRemixに戻った部分から入れて使いました。
FAIOくんなんかは真っ先に気づいていましたが、この後DnBへのトランジションのために使いました。

14曲目:Flashback ft. GUMI - TKN

決め打ち3曲目、TKNさんの「Kokoro Waves」からもう一曲。
ドラムンベースの流れだから〜というのももちろんあるのですが、
「Flash Backつなぎ」
というアニソンDJ的(というかダジャレ…?)な意味合いで使いました。
12曲目のkokoroはこれを流すための雰囲気作りって感じですねー。

15曲目:Cash Or Credit (Halogenix Remix) - Random Movement

決め打ちの流れも終わって、ここから再度曲の流れとお客さんの雰囲気を見て曲を選んで行きます。。。。
Random Movementは結構シンセの音作り・質感が特徴的なDnBプロデューサーなのですが、その原曲の感じを残したまま少し重たい・硬い印象の曲にRemixされています。
この感じが前曲と合うかな〜と思いかけてみました。

16曲目:Local Train - Carpainter

4曲目のBlue Starではリミキサーを務めたCarpainterのDnBですね。
氏のアニソンブートなどではドラムンもよく聞くのですが、オリジナルだとちょっとめずらしいかなと思います。
15曲目で、かけたはいいものの「ちょっと重たすぎたかな〜」と思い、少し軽くなるようなLiquid Funk感があってシンセの質感が似ているこの曲を選びました。
あと、4曲目でもCarpainterの曲を使っているので統一感が出るかな?という思惑もありました。

17曲目:初音ミクの証言(mirgliP remix) - 初音ミク

みんな大好き、ボカムンベース・ミックンベースの名プロデューサーHizuru(mirgliP)さんのDnB Remix。
静かに強く燃える炎のような、"パンチはあるけどスマート"って感じのドラムンベースで大好きです。
この曲は完全にインスピレーションで選びました。前曲とこの曲のビートが重なったら気持ちよさそう。ってくらいです。

18曲目:What Goes Around - Fixate

モダンでトリッキーなドラムンベースを多くリリースしているドラムンベース・レーベル「Exit Records」からの一曲
前曲が初音ミクをフィーチャーした楽曲になっているので、ボーカルが残るようにEQを調節してこの曲をmixしました。
いつもの曲がいつもの曲じゃないように聞こえるのがDJの面白さの一つだと思うので、「オケが変わった!?」と感じてくれていたら嬉しいです。

19曲目:Landslide (feat. Inja) - S.P.Y

こちらはドラムンの名門「Hospital Records」から3月29日にリリースされたばかりのS.P.Yのアルバム「Dubplate Style」からの一曲。
17曲目ではラップ(歌・ボーカル)、18曲目ではJungle(ドラムンのジャンル)と来たので「じゃあラップ乗ってるJungleやろうや」という感じでチョイスしました。
あと、耳の肥えたボカロリスナーのみんなに「最新のドラムンベース、こんな感じ!」というのを伝えたかったのもあります。
(個人的には、かじもとさんに向けてBlow your Whistleと同じ声ネタが使われているこの曲をかけましたw)

20曲目:のんだくれるBugs (Tacumille Mashup) - Dub Phizix x mayrock

拙作3曲目。もうだんだん恥ずかしくなくなってきました。
こちらもボカイン最終回に向けて作った一曲ですね。
ラップ×Jungleみたいな雰囲気を崩さず、でもボカロもかけたいなーと悩んで選んだ一曲です。
前で見てくれていた方はわかると思うのですが、このちょっと前あたりから結構腕組みながら「どうしよっかなぁ…?」って言ってたと思いますw

21曲目:What's Your Leisure? feat. Talc - Nu:Tone

こちらも「Hospital Records」から。名プロデューサーNu:Toneの一曲ですね。同アルバムには名曲「Jet Stream」も入ってますよ!
ココらへんから終わりの"アノ"一曲に向けて雰囲気を変えます。
ボトムのずっしり感がありつつも爽やかなLiquid Funkを選ぶよう心がけていました。

22曲目:Xylo - Krakota

まーーーーたHospital Recordsです。こちらは題名通り木琴の音色が特徴的なドラムンベースですね。
どうしても、終わりに向けて華やかさとか「間違いない」って感じを出そうと思うとHospitalの曲を選びがちだなと振り返ってみて思いました。
次がラストなんですが、その曲とこの曲の木琴のリズムがめちゃめちゃよく合うので選びました。

23曲目(Last):Between the Sheets - mirgliP

ラスト。もう説明不要ですね。Hizuruさんの名曲です。
やはりみんな大好きなだけあって、16小節目のギターチョーキングを聞かせるだけで盛り上がってくれて嬉しかったです。
このとき2回目のリワインドしたんですけど、その行為の意味合いが伝わってくれたようでそれもまた嬉しかったですねー。

終わりに(余談)

以上がほろよいぼ〜かろいど2杯目の選曲と、その真相(笑)でございました。

やっぱりトリは「終わったぞ〜」感を出さなければと思いつつ、ボカロ曲の知識がほとんどない私が"ボカロイベントでそれをどう成し遂げるか"考えるのはなかなかに大変でございました。
ですが、裏を返せはそれはDJとしての腕を買って頂いているということでもあると思いますので、なんとか役を果たせてよかったです。

あと、イベント後に5時間くんが「タクマイル今日はなんかテンション高かった?結構喋ってたよね」と気づいてくれました。
もちろんテンションも上がっていたし、盛り上げたかったというのもありますが、それ以上に理由があります。それは

ドラムンベースという"カルチャー"の伝達です。

海外のドラムンベースLIVEやDJを見るとMCが一緒にステージに立って、時に韻を踏んでラップをしたり、時にお客さんやDJをイジったり、曲の展開で盛り上げたりするというスタイルは非常によくあります。

また、ドラムンベースのPodcastを聞くとDJ自身が曲をかけながら喋って、次のライブ情報・リリース情報などを話すラジオDJ的なプレイもあったりします。

このように、ドラムンベースとMC(あるいはトースティングやチャッティング行為)というのは非常に密接な関係性にあります。

ですので、ほろぼかのDJでは合間合間に喋ってみたり「リワインド」をやってみました。
「カルチャーの伝達」なんて言うと非常におおごとのように思ってしまうかもしれませんが、単に"こういう遊び方があるんだぜ"というのをみんなに体験してもらいたかったのです。

僕はドラムンベースのメインストリームで活躍出来ているわけでもありませんし、影響力があるわけでも、"本物"であるわけでもありません。
おそらくそちら側の方々から見たら僕のやっていることなんて単なる"ごっこ遊び"だと思います。
(実際DJは趣味でやっていることですしね。)

でも、一人のドラムンベースファンとしてこういったスタイル・楽しさが「ある」ということを少しでも伝えたいと思って"真似"ています。
そしてそういう楽しさをみんなで共有出来たら最高だなと思っています。

もしもこのイベントに来て、私のプレイを見て、「なんか楽しかったな〜」「かっこよかったな!」と思って頂けたらそれだけで幸いです。
次会うときはみんながドラムンベースファンになってくれていることを願って終わりの言葉とさせて頂きます。

ここまで読んでくれて、ありがとうございました!

【終】


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