ガンジャ先生。4ー7
カニとエビのシーフード料理
雨は止み涼しさが残った。
Hardwell - Summer Air
時刻は夕方5時半ほど。
ホテルに戻り7時まではゆっくり着替えなどして、風邪をひかないように。先生はそう伝え、ホテルのロビーでオーナーらしき人と話している。
部屋に戻るとカーテンが閉ざされ真っ暗だった。
スイッチをつけるとタツヤがソファに座っている。
「驚かすなよ。いるならいるって言えよ」
「‥‥‥シャワー浴びるわ」
「お、おう」
様子がおかしい。いつものテンションではなく何処か考え込んでいるみたいだ。
ん〜置いていったこと怒っているのかな?
まぁあと理由聞いてみるか。
△△△
頭からシャワーを浴びる。
ついさっきの感覚が思い出すようだ。
柔らかい手の感触。
肌の温もり。
汗ばんだ体。
だがどこか。思っていたよりは違った。
全ては彼女のペースで進んでいき。
行為の時彼女は横を向いていた。
それすらも初め気づかず夢中になっているのだが。
少し寂しいそうな顔をして横を向いている。
行為が終わると普通に抱きしめてくれた。
ただあの時の無表情が忘れられない。
答えは出ず。
「あ〜やったんだよな。。俺・・」
まだ夢の様に思う。。
シャワーを浴びながら。少し赤くなる股間を見る‥
俺のジュニアはすこし赤く。内出血していていつもよりピンクだった。
△△△
シャワーを出たタツヤは落ち着いた様に見えた。
「んじゃ俺も入るわ」
「待て。匠。お前童貞か?」
やっぱ頭おかしくなったか。
「高校生の男性8割は童貞って統計がありだな。それはこの国の問題‥」
「童貞なんだな」
「悪いか!てかお前もだろ!」
「‥‥‥」
「何?置いて行ったから怒ってんの?タツヤいつの間にか、どこか行ってたし‥ごめん今度はすぐ探すわ‥」
「いや、そういう事じゃないんだけどな。。まぁ先生に相談するか」
「今なにげに傷ついてんですけど。。。あとそのTシャツ俺が買った奴なんですけど」
「家から電話かかって友達がパクられたんでへこんでた。悪い悪い。お前も一度家には電話したほうがいいぞ」
「マジか。すまん」
「あーそうじゃないんだけどなんか言いにくい〜落ち着いたら話すわ」
「おう。」
シャワーを浴びながらなんか変だな?と感じつつ。
まだ会ったばかりだし間もないので仕方ないと納得する。
でも旅行で同じ困難を過ごしたし、性格も慣れてきたしいい奴だ。
信用できない奴ではない。
まぁここに集まる事が何かしら理由あるわけだし、タツヤはタツヤで色々あるんだろう。
△△△
とりあえず時差もあるけど連絡を先にした。
「よう。山本。忙しいか?」
「テストの採点しているが。。電話してくるくらいだから何か分かったか?」
「未亜はとりあえず聞いた。少し長くなるが」
――それからこの日のでき事を話す。
ある程度想像していた事とそうでなかった事。
山本は相打ちをしながら少しずつ声のトーンが落ちてた。
「はぁ。そこまで。。しかし良く聞き出したな」
「これからはそっち案件だ。未亜は唯一懐かれている言っていい。ただのおっさんだがな」
「助かる。事が事なので時間がかかるぞ」
「両親には合わさないほうがいい。何ならこっちで預かる。が、やはり日本で過ごさすのがベストだ。こっちの学校行けないしな」
「ありがとう。帰るまでに道筋を作る。他の子は?」
「今のとこまだ様子見だろうな。仲良くなってるぞ。ただ明後日から4日離れることになる」
「‥‥‥大丈夫か?」
「手は打っているし、ダイビングの合宿に行かせる。まぁあそこなら大丈夫だろう」
「お前は。。検査入院か?」
「いや、ビザランと仕事だ」
「‥‥‥自由だな」
「自由にしていいと聞いたが。まあ検査もしてくるわ」
「体調は?」
「そんな1,2週間で劇的に変わるもんでもないのは知ってるだろう。ちなみに移動はタイ人に突き合わせるから心配するな」
「思った以上に安心したよ。引き続き他の子も頼む。費用は大丈夫か?」
「まぁタイだしな。昼飯でも800バーツいかんかった。しいていえば夜飲み友達が欲しいくらいか?」
「・・・はぁ。とりあえず了解。また何かあれば知らせてくれ」
「おう。ではタニヤ行ってくるわ」
「お前!?ちょいx「ガチャン。ツーツー」
真面目な話しをして冗談を入れて来やがる。
いや、あいつならいくか。。
任せるとは言ったものの。。
一応ご両親から預かる身だぞ‥‥山本先生の気苦労は続く。
□□□
全員再び集まり食事へ出かける。
すでに2日目だが慣れてきた。
みんなでタクシーでゴー!
連れて行かれたのはソンブーンという海鮮料理屋。バンコクで一度は食べる所と説明していた。
少し値段が高いらしいが、バンコクでも有名な店らしい。人が混み合う割に白人は少ない。
孫文?って人が伝えた料理?よくわかんないけど。
ちなみに僕は海鮮が苦手で、空芯菜とカオ?というオムレツばかり食べていた。スープは美味しく頂きました。
カレー味のカニ。
塩ゆでのでかいエビ。
香草の炒めもの。
スズキの色々詰め焼き。
牡蠣の天ぷら。
‥‥‥思うんだけど、カニやらエビ食べだすとみんな静かになるよね?ガツガツみんなよく食べる。
茜は口の周りカレーだらけでカニをかぶりついていた。もちゅもちゅと。。あ、眼が逝ってるなコレ。
みんな満足♪満足♪と食事を堪能した。
「では久々の課題でもするか?」
今日は観光だけではなかったの。。
再びタクシー乗り込み暗くなるバンコクの中心地へ。
少し夜の街並みを感じる。大きな公園、ホテルなどバンコクは色々鮮やかだ。さらに車は路地に入る。
売っているものは他と同じ露店が並ぶ通り。だけど、ネオン街がこの通りのイメージだ。
先生は鼻歌を歌いながら先導していく。
後に知ることになったが、タニヤ通りという所でバンコクで知らない人はいない歓楽街に僕らは紛れ込んだ。