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ガンジャ先生。5-3
サイアム中心 カフェの一時
結局買ってしまったキレイな石の入ったピアスは。誰に渡すつもりで買ったんだろう?
もちろん自分の耳には穴は開いていない。
Florian Paetzold - Easy
タツヤは先生に聞いた事を思い出しながら。
街頭の人混みを観察していた。
スクエアで働く人はやはりスタイルがいいしカワイイ。。
「こらーまたエロい顔で見てるぞ!」
茜が後ろから絡んでくる。
「仕方ねーじゃん。あの娘とかモデル体系だぞーパないわ」
「はぁ〜男の人っていつもそうなんだから。茜、そこ石あるから気をつけて」
ドテ。遅かったか。ううっと茜ちん。
天然なんだろな。今度バンソーコー渡そう。
「匠どっか行ったんかね?あ、髪切るって言ってたな」
「タツヤも髪切れば〜暑苦しいし」
「‥‥ひどくね。これにはポリシーがあってな!」
「何?」
「キムタクぽいじゃん。。」
「‥‥バカバカし。あれ?雪菜もいなくなくなくない?」
「それいるって事?わかんないけど」
「あの二人。。ちょいと怪しいかも〜」
茜ちんが意外なセリフを言う。
「匠はともかく、委員長はイケメン好きそうじゃね?」
「いや、ユッキーのが好きな気がする。これ乙女の感」
「茜。立派になったわね。姉さん嬉しい(笑)」
舞台は移動し、近場のカフェに入る。
暑いんで冷やす事は結構重要だ。
ちなみに注文や会話はなんとかなった。
プイ先生の昨日の効果はすごい。
「でも来て良かったな。メンバー濃いけど」
「私もそう思う〜タイって全然わかってなかった。。こんな都会なんだって知ったし、いろいろ面白いとこだね♪」
「私こっちで暮らしたいなぁ〜ボーッとできそう」
「茜ボケるからダメだよーでも住みたい気も分かる」
「こちらの人はどんな感じだろうな?なんだかんだみんな働いてるし。。まぁ暑いのはちょいとキツイが」
「観光地に住む事もないし。珍しい事いうね?タツヤのくせに」
「‥‥歩は俺の事キライくね?」
「ちょっとウザい」
「うぁー言った。ひどい。こんなに愛があるのに」
「あるの?」
「おっぱいに」
(グハッ!)
一斉に川上姉妹パンチされた。。
さすが姉妹、タイミングバッチリだ。
そんな感じでわいわいして恋バナへと変わっていく。
「なぁ〜バカンスとかで一夜の恋とかあるじゃん?あれってあるのかな?」
「・・どこか頭打った?あるわけないでしょ」
「うぐぐ。。てかひと目惚れってした事ある?歩や茜ちん?」
茜はキョトンしている。歩は
「ははーん♪未亜に何かしたなお前」
「な、何もしてねーし!てか未亜じゃないし!あ。」
歩の目がキラキラしてる。。ヤバい。
「タツヤ君♪何か恋バナとかバカンスとかおかしい事言って。何しでかしたか詳しく聞こうじゃないか!フフフ」
こうして笑顔の歩の尋問が始まった。
まぁ。。隠しても仕方ないし、いいか。
☆☆☆
――時間も空いているので、一部始終話した。
そこまでストーリーもないのだが。
「それで、やっちゃったと」
「やっちゃっいました」
「どうだった?」
「すごく良かった‥って何聞いてるの!」
「はぁ〜まぁいいじゃない?そういう事はこの国緩そうだし」
歩ってなんかその辺。長けてるよな。
「茜はわかんないけど。。好きな人じゃないとダメだよ?」
「茜はほっといて。んでまだ付き合う気?」
「いや、その可能性はないと思う‥第一時間ないし。先生に止められたし」
「!!先生も知ってるの?良く帰らされなかったね」
そういえば。確かに普通に話をして相談してたけど。。
立場上今回の件はかなりアウトだ。
「う、でも相談乗っていろいろと。。」
「そこんとこ詳しく」
歩の尋問は続いていく。。
アップテンポな曲が流れてカフェ内も人が増えて来た。もうすぐ昼になるので、その関係だろう。
「ふむふむ。そういう事なのね。バンコクも大変だなぁ」
「まぁある意味天国なんだけど。アイタ!」
調子に乗るな!と歩チョップが刺さる。
「ね〜ね〜?そろそろ時間じゃないかな〜?」
茜は氷だけになったコーヒーをズズーっと飲んで。
カフェの時計は12時前を指していた。
「やべ!時間過ぎてる!」
「茜!行くよ!ありがとうだけど少し急いで!」
バタバタしながら3人は走り出す。
■■■
「んで。俺は11時半って言ったよな?」
「はい」
「てか未亜一人ってどういう事だ。まぁず〜っと一緒だったけどな!」
「みんなが気を使ってくれたんですね♪キャッ」
未亜は顔を赤くしてニヤニヤしている。。
とりあえずデコピンした。
「あ、やべ先生来てる」
「すいません、遅れてしまいまして。。」
「雪菜と。。誰だ?こいつ」
「匠君です。髪切ってイメージ全然違いますよね。フフフ」
おい。そこまでか。
「んで残り3人は?」
「たぶん一緒と思いますが。。うーん見てないです」
「確かにこの国は時間にルーズだ。だが、変なとこまで真似するんじゃない。バスとか乗り継ぎは遅れると1日来ないぞ」
シュンとして「ごめんなさい」と謝る。
「はぁ〜もうちょい待つか。ところで何食うか?タイ飯飽きてきたんだよ。ちなみにフードコートとか、ハンバーガー、インドカレー、トンカツ、ラーメン、日本食弁当屋といろいろあるが。」
「そうですね。米食べたいです」
「私は何でも。。」
「弁当屋ってどういう店ですか?」
未亜が食いつく。
「お重に分けてある。日本食っぽいところだ」
「っぽい?」
「まぁそこにするか。安いし。あ、タツヤらしいのが走って来るぞ」
ダッシュで走って来るタツヤ&歩。
来るなり「「すいませんでした!」」と謝る。
「あれ?茜ちゃんは?」
「あれ?誰このイケメン?」
歩。そこまでいうか。。。
遅れて遠くからひぃひぃ言いながら茜が来た。
「ひどいよ〜二人して置いていって。。グスッ」
「茜ちゃんかわいそうに。揃いましたね先生」
「あの。。知りあいでした?」
「匠だっ!わざとだろ!みんなして!」
それから先生に同じ様に怒られ。
時間を守るのは大切だとみんな反省する。
やっとみんな俺の事わかったみたいだ。
歩は「そっちがいいじゃん♪」と褒めてくれるが気にしない。
「んじゃパラゴン行くぞ〜迷うなよ。今日は日本食ぽいとこだ」
「「ぽいとこ?」」
陸橋上がればそこはすでに駅だった。
はーこんな風になってるんだ。
立体的によく出来てるなぁ〜
先生を筆頭に駅をそのまま突っ切り、いざサイアムパラゴンへ!
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