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ガンジャ先生。3-1
3章 初日の市場 数学
南国到着と市場の両替
朝起きたらそこは南国だった。
YONAS - Roller Coaster
ドンドン!
ドンドン!
「おーい起きろー!もう9時前だぞ!」
ボーッと目だけ開いて音を聞く。
あれ?知らない天井だ。。。
横に置いてあるカシオの腕時計は7時前をさしてる。
あれ?マジでここどこだ。。?頭がまわらない。
ベッドはツインで木を基調とした2人部屋。
シーツもきれいだし冷房も完備。
部屋にユニット?的なシャワーやトイレもあるし小さな冷蔵庫付き。外泊って少ないけど、ここ結構いい部屋だな。
‥ヤバい!起きないと!
「飯食わねーのか?初日から困ったもんだ」
「す、すぐ行きます!」
「下にちょっとした食堂あるから。カードキー忘れずもってこいよ〜」
現実にもどりクカーと寝てるタツヤを起こす。
相変わらずうだうだだったが、シャツを着てドアを開けると掃除のオバちゃんが2人いた。
「サワディーカー」
「ど、ども」
クスクスと笑われながら降りると少しずつ分かってきた。
記憶を思い出す。あのあと高速を通って〜大きな道路の横に止め路地を歩いて。。んで部屋ついたらそのまま寝たんだっけ。
半1階?なドアで。カードキーを押すとピッと開く。
おお便利だなカードキー。
降りていくと優しそうなおじさんがいて指でとなりの食堂を指していた。
「おはようございます」
「おはー」
「おはよう。甲斐君」
「やっと起きたか。飯の準備は出来てるぞ」
そんな大きくないけど5,6席のテーブルとカウンター。
その大きなテーブルで先生含め7人が座った。
そう、すでにみんな揃って最後だった。
冷房もよく聞き、各自前にワンプレートの朝食と、箸やナイフが入ったカラトリー、そして塩やチリソース、ケチャップの置物が真ん中に置かれる。
「んじゃとりあえず食べるか。お疲れさん。ここの料理は普通に美味しいから安心してくれ」
ニヤニヤしながらガンジャ先生が「いただきます」とかけ声をする。とみんな同じように手を合わせ料理をいただく。
「!?スクランブルエッグうまい」
「パンもバターついてるよ!歩!」
「なんかわからないけど醤油ぽいのあった!」
「ふふふ。このチリソースとケチャップをエッグにかけると。。」
「「うまい!(美味しい)」」
みんな昨日食べれなかった訳ではないけど、薄めのトースト2枚サラダ、果物、エッグの入った朝食は大人気だった。カウンターで背の高いおじさんが心なし笑顔だ。
「そんな日本でも食える普通のもんだけど。アメリカンブレックファストが珍しいか?」
「「うまいです!(美味しいです)」」
先生は苦笑して説明を始めた。
「まず改めて。案内役の岩屋だ。よろしくな。
呼び名は一日考えたが‥ガンジャ先生でいいや。
あとみんなの事は名前で呼ぶ事にする。慣れないかもしれないが、海外だし、ファーストネームって事でよろしくな」
その後、個々で名前と挨拶しみんな紹介が終わる。
食べ終わった感じで、先生はコーヒーを、みんなにはオレンジジュースがきた。冷えてて嬉しい。
「まず希望があれば聞くけど、どこか行きたいとことかあれば優先しよう。」
みんな目を合わせ沈黙が。。そこで委員長がフォローする。
「先生、昨日までタイに来ることも知らなかったので‥特にありません」
「山本もなかなか。。ひどい奴だな。OK!では俺の言うこと従ってもらう事にするか」
皆うなずく。20分くらい質疑応答しながら簡単なバンコクについて聞いた。
ここでわかった事は、
○一応ここが拠点。今日明日はゆっくり観光案内してもらう。
○現金の管理は基本先生が。料理など遠慮しなくていい。物価も安いみたい。
○大きな道具はここ置いておく。洗濯などはしてもらえる。
○授業など堅苦しいことはしない。
○先生に迷惑かけない。原則行動は一緒に。
○タイ人の性格と日本人に優しいこと。
‥思ってた以上ゆるいけど大丈夫か?と思うくらい内容だった。ただ課題は先生が決めてその都度行うという。
みんな初めは真剣な顔していたけど、ホッとしたようだ。ちなみにパスポートは自己管理。手持ちのお金もだ。帰りの航空チケットは委員長がそのまま持つことなった。
「では初めの課題を初めようか♪」
いきなりでまたビクッ!となった。
「この辺りはパトゥナーム市場っていう。立派な観光名所の一つだ。そこの路地を抜けたら何でもある。ほら上を見ろ。でかいホテルがあるだろう?つまり観光客も多くいる場所なんだよ。」
路地に入っているせいか、音もまばらでとなりのチャイムくらいな静かな場所って印象だけど。。そうなんだ。
確かにでかいホテルというか塔?にBMWの宣伝がのってる。
「課題は簡単。両替所がたくさんあるから各自両替してこい。では各自お金を渡すから、それぞれいろいろ試してみてくれ」
「あの〜タイ語わからないのですが」
「両替ってタイ紙幣?変えるってことですか?」
「あたり前だろ〜両替しないと日本円は使えない。
使えないと旅行もできん。
この辺りは英語で通じるし、運がよければ日本語でも行ける。ポイントは交渉とレート。んでとりあえずやってみる!OK?」
先生は、各自1万円を渡して回る。
レートって。。両替は銀行?んー想像つかない。
大丈夫なんかいな。
「一番悪いレートは罰ゲー厶でも考えるか♪」
あ、こいつ楽しんでるな。数学が苦手なのか、歩がガクガクとつぶやいてた‥売られる。。いや売られないから!
起きて目が覚めないうちに初めての課題が始まる。てか、ここどこ?道わかんねえよ!
※少し設定などでバタバタしています。
序盤は問題なく公開しますので。。応援よろしくお願いします!
また、プラトゥーナムが一般的ですが。。。
タクシーはパートゥナームのほうが通じていました。
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