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アヤソフィアは何故モスクに。

 トルコの大統領すら本腰でアヤソフィア(世界遺産)を普通に礼拝できるモスクに戻すーーー
こんな事は簡単にできるものだろうか?

BBC トルコ、アヤソフィアを博物館からモスクに 世俗化の象徴に大きな変化

 単純に思った事は確かに宗教的な要素も多いが、トルコという今の立ち位置が強くなったのが理由と思う。

これは日本ではまず考えられない現象だからだ。
日本は信教の自由があり、何処かに入らなければいけない訳でもなく、無宗教でも話は通る。

このケースに当てはめれば、
「昔いろいろ合ったにせよ今はモスクだしお祈りいいんじゃない?」とも初め思った。

 だけど日本でまあ有名な世界遺産、”東寺”で考えると、知っての通り観光スポットにしかなってない。一応真言宗総本山 東寺という事ではあるが普通の寺みたいに登って仏様に祈る事はまずできない。
まして他の寺院の様に葬式や通夜をしたい、修行などはできないだろう。(特別な時や催事は知らないが)

そういった事を世界遺産アヤソフィアを開放し、モスクとして受け入れるという裁判所も通っての事だ。
ヨーロッパやギリシャの外相はプンプン。まあわかる。真言宗が皆で裁判を争い、権利を得たとしても京都の皆が許さないだろう。文化的な価値として日本も譲らない。

と、そういった事がトルコではできたのだ。
これは中々国も頑張ったし、独裁政権といえども良くやったと逆に関心する。

 トルコはこの数十年前はかなり関心の低い国だと思う。しかしシリア内戦、難民受け入れ、ヨーロッパとの橋渡し、ロシアとの電気交渉とこの10年でかなりの役割を補ってきた。

その成長は国のGDPを見ても分かるほどに。イスラム教が流れ込み増えた分もあるが、薄かったイスラム教が南のシリア、リビアまた中近東より逃れるのはトルコだ。

イスラム教は減ることはない。
そういう仕組みだしトルコは今後もイスラム教で行く。なのでエルドラン大統領は本腰を入れて動いた。
いや、周りよりそう動かすしかないとなったのと思う。

反発するユーロは足元に余裕がなく。隣で強気だったライバルギリシャは既に虫の息だ。そしてコロナ。批判はしてもメディアが騒ぐだけで効果はない。

世界遺産認定が消えるぐらいで無かろうか。
軍事設備は仲悪いが親密なロシアだし。制裁をかけると難民を流せばいい。つまり東欧のバランスは既に壊れるというか、傾きが難しい。どう転んでもトルコは影響力が強いのだ。

この20年でここまで変わったバランスはアジアだけではない。

経験はチカラです。 若い頃行っとけば良かったな〜と思う事も多かった。 世界は広いです♪ ٩(ˊᗜˋ*)و