【第3弾】 4月13日『第1回定期演奏会』 指揮者・ソリスト・コンサートマスター 特別鼎談!③
4月13日、いよいよタクティカートオーケストラ『第1回定期演奏会』が、みなとみらいホールで開催されます!
公演に向けて、公演の指揮を務める、新ミュージックパートナー・岡本陸氏、ピアノソロを演奏いただく沢田蒼梧氏、そして公演でコンサートマスターを務める金子昌憲氏の3名で、公演に向けて鼎談を開催!
タクティカートオーケストラ初の定期演奏会に向けて、そして演奏するチャイコフスキーについて盛りだくさんにお話しいただきました。
本日は最終回・第3弾。メインとなるチャイコフスキー:交響曲第5番について伺いました。
〜〜〜〜〜
ーーメインとなるチャイコフスキー:交響曲第5番ですが、金子さん、岡本さんにとってはどのような曲ですか?また演奏への思いをお聞かせください。
金子 昌憲(コンサートマスター):チャイコフスキーの交響曲第5番は、僕もオーケストラで演奏するようになって何回演奏したかわからない、もう数え切れないくらい演奏しているんですけど、弾く度にやっぱりその重厚さや荘厳さ、それに加えて美しさや、チャーミングなところなどもあって、初めてオーケストラを聴く方でもかなり聴きやすい曲だと思っています。
個人的に大好きなのは、第2楽章のホルンが奏でるメロディーや、第3楽章のワルツのヴァイオリンから始まるメロディーなど、とても美しいメロディーが沢山あるので、そういったチャイコフスキーのメロディーの魅力を、タクティカートオーケストラのメンバーみんなで奏でられればいいかなと思っています。
岡本 陸(指揮):金子さんも仰いましたけど、本当にクラシック音楽の中で一番有名と言っても過言ではない程によく知られた曲ですし、演奏されることも多い曲だと思います。これから音の方向性を作っていくこのオーケストラが演奏するというのには、非常に良い選曲なんじゃないかと思っています。
また、大切にしたいと思ってることは、何回も何回も演奏されてる曲で、いろんな演奏がありますけど、まず僕としてはやっぱり一音一音に思いを込めて、流してしまうことなく演奏したいっていうのがあります。そして僕個人としては、ヨーロッパでデビューさせていただいたときに演奏したのもこの曲で、思い入れはとってもあるんですが、タクティカートオーケストラの新たな幕開けとして、若いメンバーと共に、僕自身もまだまだ若い未熟者ですけど、1本1本丁寧に作りたいっていうのがありますね。
あとは、藤重さんの作品にも共通することですけど、どの楽章をとっても本当に美しいメロディーがあるっていうことですよね。楽曲全体は、簡単に言うと暗いところから明るいところへ、という、ベートーヴェンの交響曲第5番とかに見られるような行動をしている曲だと思うんですが、その中にある、感情の起伏っていうんですかね、いろんなドラマをはっきりとつけていって、今の世の中だと50分って長いなって思われる方も多いかもしれませんけど、すごい濃密な50分だった、というふうに言っていただけるような演奏を目指したいなと思っています。
ーーありがとうございます。ちなみに沢田さんは交響曲第5番の印象はいかがですか?
沢田 蒼梧(ピアノ):もちろん僕も本番コンサートで聴いたこともあるし、CDでも聴いたことがあるんですけど、正直そんなに詳しくなかったので、今回こうして同じプログラムで弾くってなって、改めて色んなCDを聴いています。いつも通勤中に聞いてるんですが、なんせ50分あるので、いつも途中で終わってしまって、帰りに途中から... と毎日やってるんです笑
でもやっぱりずっと印象に残るメロディーが沢山出てくるので、最初に岡本さんがおっしゃったみたいに頭の中で演奏するというか、口ずさめる曲でもあると思いますし、そして最後に到達したときの、快感っていうと変ですけど、ノスタルジーといったものがすごく感じられる曲でもあるな、という風に思います。
僕も舞台袖からかもしれないですけど、聴けるのをすごく楽しみにしております。
ーー皆さんありがとうございました!
〜〜〜〜〜
魅力的なメロディー、そして様々なシーンを経る濃密な音楽。
3名それぞれの曲に対する思いを伺う時間となりました。
タクティカートオーケストラの再出発となる第1回定期。
チャイコフスキーの魅力を存分に、若さ溢れる奏者たちが演奏いたします!
4月13日、横浜みなとみらいホールへのご来場を心よりお待ちしております!
〜第1・2回記事はこちら〜
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?