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ポーランドの守護神がブラウグラナへ

テアの負傷後、GKの緊急補強についての記事を書いていたのですが、まさかの翌日にはファブリツィオ・ロマーノ氏によって最有力候補であった元ポーランド代表で昨季までイタリア・セリエAのユヴェントスに在籍していたヴォイツェフ・シュチェスニーがバルセロナに加入するという報道がなされました。

昨季限りで不本意ながら現役引退を発表していた彼ですが、まさかの1ヶ月での電撃復帰となります。契約期間は現時点では1年とのことで、早ければ来月、10月21日のセビージャ戦から出場可能になるということで、まずはブランクがあるので練習の中で感覚を取り戻していってほしいです。ハマれば特にCLのような舞台では大きな存在になることは間違いないので楽しみですね。ここからは簡単に彼のプレーの特徴や加入のいきさつを述べていきたいと思います。

①プレーの特徴
まず、身長が195㎝(テアは187㎝)もあるということで、なんといってもその体格の良さを生かしたビッグセーブが大きな特徴です。それ届くか!というような際どいコースへのシュートを悉く防ぎ、弾いた後のセカンドへの反応も早くゴールラインでのポジショニングも徹底されています。タイプ的にはテアとは異なり、現代だとジジ・ドンナルンマ、レジェンドではまさにジジ・ブッフォンと重なります。そしてPKストップも得意でW杯のアルゼンチン戦でリオネル・メッシのPKを完璧にストップしたことは皆さんも記憶にも新しいと思います。

195㎝の巨漢がゴールマウスに立ちはだかっていたらゴールが小さく見えてしまいそうですね。

ただ、明確な弱点としては足元がないということです。映像を確認したところ、ユヴェントスもカウンター一辺倒のチームではなかったため、ある程度後ろでボールをつなぐことを試みていましたが、ミスがそこそこの回数見受けられました。そもそも判断が少し遅いかなとも思いますが、これはユヴェントスのバックスのポジショニングにも問題があると思うので一様に下手くそということは出来ませんが、テアと比べたら足元には不安があると断言できます(まあ今季はテアも結構やらかしてるんですけれどね)。

②いきさつ
今回急展開での電撃加入・復帰になったということなのですが、勿論本人が「バルセロナというクラブからの打診を無下にするのは良くない、世界トップクラスのクラブからの誘いだ」と語るように、バルセロナの移籍騒動の際に毎度言われる「クラブの圧倒的な格・バリュー」もあるとは思いますが、やはり同胞のエースであるロベルト・レヴァンドフスキの存在が大きいでしょう。シュチェスニーと仲が良いことで知られているレヴァンドフスキはどうやらGKを緊急補強するという話が出た際にシュチェスニーと連絡を取っていたらしく、彼からの誘いも加入を決定づける大きな要因であったことが想像できます。

ということで加入秒読みとなったシュチェスニーですが、勿論GKとしての能力もそうですし、何よりもペーニャやコチェン、アストララガといった若手GKの模範としてベテランの威厳を見せて欲しいですし、やってくれると信じています。流石にペーニャが第一GKとなるのは不安でしかなかったですが、このタイミングで現役復帰を決断してくれた彼に感謝するとともに今季こそリーガ奪還、そしてCL優勝に向けた即戦力として活躍を期待しましょう。

P.S.
練習の前後、若手選手が見てる前でタバコ吸うのはやめてね。



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