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La Roja グループステージ通信簿
はじめに
なんとスペイン代表”ラ・ロハ”、死の組を全勝で突破しました!
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誰が予想できたでしょうか。しかも3試合全てで得点&CS。
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予想をいい意味で裏切られて嬉しさと戸惑いが入り混じっているわけですが、とりあえずここまでのラ・ロハの通信簿を作りたいなと思います。なんで今?と思われる方もいるかもしれませんが、とりあえずこちらを見てください。
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まさかまさかの優勝候補ドイツ・ポルトガルと同山が確定してしまい、勝ち進むとベスト8でドイツと、ベスト4でポルトガルと対戦しなければいけなくなりました。これはかなり厳しい。
ということでふつうは優勝した後に通信簿やるんですけどこの表見ると優勝は流石に無理かなと思ってしまったので気分が良い今のうちにやります!
ラ・ロハの戦い方
今大会GSのスペイン代表の戦術と言えば、やはり”ハイライン&ハイプレス”
でしょう。基本布陣は4231ですが非保持ではトップ下のペドリがCFのモラタと同列の442になり、ロドリより前の5人で相手にガンガンプレスを掛けに行き、プレス回避されるとロドリと両SBのカルバハル・ククレジャが相手の中盤とWGにタイトについて即時奪還、二次攻撃という流れでとにかく押し込んで押し込んで相手に流れを持って行かせないスタイルを貫きました。
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ファビアンを一列上げた4123とも表記されている
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勿論必然的にハイラインになるのでCBのスピードは懸念されていましたが、ロドリが上手くカバーすることで何とかなっているのと、SBがボールの出所をしっかり押さえているので中盤の選手がボールを運ばざるを得なくなり、プレスバックで効果的にボールを回収できていましたね。
流石にモドリッチ、ブロゾヴィッチ、コヴァチッチがいたので何回かプレスを剥がされピンチを招きましたが今季ピチーチ(最少失点率賞)を獲得したウナイ・シモンがパラドーン連発でチームを救いました。(PK誘発したミスはいただけない。やめてくれ。)
クロアチア戦ではペドリがずっとプレスをかけ続け、いて欲しい場所にいないことが数回あったところをイタリア戦では修正し、基本的なプレスの掛け方は維持しつつ、ペドリがモラタの半列後ろに位置取ることでファビアンと共にジョルジーニョを封じつつバレッラが下りてくるとそこを捕まえに行くといったバランスが取れるようになったことでひっくり返される回数は減りましたね。バレッラがスーパーバレッラになってくれなくて本当に良かったです(某カルチョ2020さん参照)。イタリアは何でキエーザを右に置いているんだろうか、と思ったらオルソリーニ呼んでないのか。433使うならWGのスペシャリストは少なくとも各サイド1枚は招集するべきだと思うのですが。それとももともと3バック想定だったのか。
そして3戦目はラポルテ以外の全員を変えて完全ターンオーバーを組んできましたが4231のトップ下のダニオルモの完璧なスルーパスに我らが(?)フェランが反応して冷静に流し込み先制、その1点を守り切り3連勝を飾りました。3試合目は大学があってハイライトしか見れていないので後でディレイします。
ここまでのベストプレイヤー(1人に絞れず2人にします!)
1人目:マルク・ククレジャ
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個人的にはいい意味で期待を裏切ってくれたと思います。というのもジョルディ・アルバが代表を去って以降、左SBは中々定まらず、バルデも大怪我、ガヤも選ばれず、今季大躍進を果たしたレヴァークーゼンからグリマルドが呼ばれるのはある程度予想できましたが、ククレジャは言ってしまうと消去法で選ばれたと言えるかもしれません。ラ・マシア出身ながらトップチームには定着できず、全くスタイルの異なるヘタフェへ、そしてポッター監督下のプレミアリーグ・ブライトンへ渡り、スタイルがころころ変わるチェルシーへという中々壮大なキャリアを送っていますが、彼の特徴はやはりハードマークと対人戦の強さでしょう。時にはWG付近までジャンプしてプレスを掛けに行き、WGと攻守ともに素晴らしい連携を見せ連続攻撃の実現を支えました。今のスペイン最高の左SBと言っても過言ではないでしょう。チェルシーでは右SBや3CBの一角も担ったことでポジショニングが良くなりましたし、攻撃面も無難にこなせるので無駄に上がりすぎずニコのスペースを確保してあげることで攻撃が上手く回ったのもポイントで正直駄目出しするポイントが見当たりませんでした。
2人目:ファビアン・ルイス
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彼もまたいい意味で予想を裏切ってくれました。PSGでは完全なレギュラーとは言えず、ピボーテのポジションをヴィティーニャに奪われる形となったファビアンですが、今大会では輝きまくっています。特にクロアチア戦のペドリのパスから2連続切り返しでのコントロールショットは圧巻でした。
美しすぎて午前2時前にも拘らず頭を抱えて叫んでしまいました。
大柄ながら足元があってエレガントなプレーが特徴ですが、ハイプレスも出来るのか!と驚きの連続で、非保持ではロドリとのドブレピボーテを形成し、半端ない安定感を齎してくれました。ミケルメリノが完全な控えに回るのも納得の素晴らしい出来でしたね。こちらもダメ出しするポイントが見当たりませんが、メリノとIHコンビになった時は同じタイプの選手の為役割が被り、少々バランスがとりづらく見えましたんで、ペドリのような攻撃的MFと組ませるとよりよさを発揮できるんじゃないかなと思います。
決勝トーナメントに向けて
さてここから決勝トーナメントまで5日間空きがありますが、それ以降は間違いなく短期決戦になると言えるでしょう。しかも1回戦はどこかの3位ですが2回戦以降は強国だらけということになるので、どのタイミングで選手を変えていくかも非常に重要である一方、戦い方を一貫するのであれば先発メンバーはある程度固定させるべきなので禿眼鏡ことデ・ラ・フエンテ監督は頭を悩ませるでしょう(悩むほどの脳みそがあればの話ですが)。
先程乗っけた基本布陣からは動かさないことは前提として、ハイプレスをこのまま継続するとは思えないので、なんとなく行くところと引きはしないと思いますがミドルプレスに切り替えるところのタイミングはとても重要になってくると思います。CBのナチョがコンディション不良が続いてるのが気になる所ではありますが、3戦目のビビアンがとてもよかったのでなんとかなるか(なって欲しい)。あとはモラタ(9番)。
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クロアチア戦ではファビアンからの神パスに完璧に抜け出し、冷静に流し込んでチームの今大会初ゴールを決めたものの、まだ1ゴール。スペインがトロフィーを掲げるためにはこの男がどれだけやれるかにかかっていると思います。今季自身最多の公式戦21Gを挙げましたが後半戦の不調ぶりは気になる所。でもやってくれると信じたい。両WGはガンガンシュートを撃つタイプではないからこそね。
おわりに
ここまでの3戦は正直できすぎなのでここは一旦リセットして決勝トーナメントに集中して欲しいなと思います。26人+監督、スタッフ全員応援しています!Vamos La Roja!!!
後書き
サムネイルのカルバハルとヤマルかっこよすぎるよね。
因みにこの2人、16歳差です。これぞスペイン代表を応援する醍醐味です。
fin.
更に後書き
決勝トーナメント進出チーム&組み合わせが決定しました。
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スペインはジョージアと対戦です。クバラツヘリア、今大会現時点で得点王ミカウターゼ、完全にノっているママルダシュヴィリと厄介な選手が多く居ますね。左と右とで難易度が違いすぎるだろ!と言いたい所ですが、オーストリアはフランス・オランダと同組ながら1位通過を果たし、スイスもなかなか良い試合を見せていましたし、個人的にスロバキアのクツカ・ドゥダ・ロボツカのセリエAを見ている方ならお馴染みの中盤三枚がかなり良くてですね。ダークホースになってくれるんじゃないかなと期待してしまいます。さあ、学生の方々はテスト期間とガン被りですが、決勝トーナメントも楽しんでいきましょう!