サッカーの4+1局面
今回の記事では自分がサッカーに対して持っている考え方の1つを紹介していきたいと思います。
サッカーはルール上、ピッチでどこに誰が動くも自由なスポーツです。
しかしチームスポーツである以上、チームとしてのやり方(チーム戦術)が必要です。
そのチーム戦術を考える上で自分が持っているのが
4+1局面という考え方です。
これは何かというと、ピッチ上で起きている現象を場面ごとに括りを付けようということです。
チーム戦術を共有するには、チームで共通する言葉を決めなければなりません。
日本で日本語が誰にでも通じるのは、みんなが同じ言葉を習っているからですよね。
それと同じことです。
つまり使う言葉は何でも良くて、大事なのは皆に共有されていること、共有している内容が皆一致しているかというところです。
まずはサッカーはボールを相手のゴールに入れることが目的です。つまりボールを持っている側が攻撃側、持っていない方が守備側になります。
そしてサッカーコートにはセンターラインがあり、筆者はわかりやすくそのラインで分けています。
ボール保持=攻撃
ボールがセンターラインより相手陣側→アタック
ボールがセンターラインより自陣側→ビルドアップ
ボール非保持=守備
ボールがセンターラインより相手陣側→プレス
ボールがセンターラインより自陣側→ブロック
この辺の言葉はサッカー経験者やよく見る人なら聞いたことがある言葉かなと思います。
もちろん細かく見れば、多少場面によって違いがありますが、
試合中にもこの決まりを意識することを考えると、
シンプルで、大まかな方が逆にやりやすく、見やすく、何よりチームとしてやりたいことがハッキリするんじゃないかと思ったりもしてます。
よくサッカー戦術に詳しい方々が難しい言葉で、しかも細かくたくさんの言葉を使って解説してる場面を見ますが、
ほんとに実際にプレーする選手は理解してるのかな?と思ったりします。
4+1の1は何かというと、トランジションのことです。
トランジションは日本語だと移動です。
つまりボールが自チームから相手チーム、もしくわその逆に移動する現象のことです。
なぜ+1にしているかというとトランジションのシーンは攻撃側とも守備側とも言えないからです。
このトランジションが1シーンで何度も起こる現象をトランジション祭り(トラ際)と呼んでいて
よくあるのがキックオフ直後やスローイン直後などです。
小学生サッカーで起きるお団子サッカーは実はプロの試合でも起きたりします。笑
まとめると
アタック、ビルドアップ、プレス、ブロックの4つと、トランジション
のいずれかに、ピッチ上で起こる現象を場合分けしようということです。
ここで大事なのが、1つ1つの局面を切り離して見ないようにすることです。
基本的に切り離していいのはボールがコートの外に出た時です。
なぜならその局面までの過程によって、自チームや相手チームの状況が異なるからです。
例えば相手のアタック(自チームのブロック)→トランジション→自チームのアタックという過程だった場合(カウンター)
相手がアタックに人数をかけていたはずのため、自チームのアタックは相手ゴールに素早く攻める攻撃(速攻)が有効です。
このように過程を見ていくことが重要です。
その過程によって状況は異なりますが、今回は4+1局面それぞれの自分が考える原則を紹介したいと思います。
原則というのは状況によっては異なる判断をすることもあるが、基本的にこの局面ではこうしようというチームの決め事のことです。
アタック
アタックで大事なことはゴールと同じレーンを意識することです。また1回の攻撃で相手ゴールまで迫る即攻と、一度ゴールに向かわない判断を挟む
遅攻に分けることです。
優先順位
1.ペナレーン(ペナルティエリアと同じ縦レーン)からの速攻
2.サイドを経由した速攻
3.サイドにわたった時点で相手ブロックが整っている場合、遅攻に切り替え
ビルドアップ
ビルドアップは出口探しゲームです。相手プレスのどこのスペース(出口)から前進するのか。
・相手のプレスより最終ラインが1人多くなる陣形形成(サイドバックのポジショニングによって切り分ける)
・ボール保持者の体の向きは中盤に
前進の優先順位
1.中盤からの前進
2.サイドからの前進
例外:ロングボールによる前進
プレス
プレスは強度と陣形、はめ場所が重要です。
・相手の最終ラインに合わせた陣形形成
・プレスに行くのか行かないのかをハッキリ
・どこではめるかによって外切り、中切り、縦切りを切り分ける
ブロック
・いち早く自分のポジショニングに戻り、ブロック形成
・細かなライン調整
・ボールホルダーとの距離(1メートル)
トランジション
ポジティブトランジション(相手→自)
・1,2タッチで近くの味方に早くパス
ネガティブトランジション(自→相手)
・ボールに近い選手がすぐに寄せる
終わりに
いろいろなことを言ってきましたが
全ては自分のサッカーに対する考え方(サッカー観)に過ぎません。
うちはカウンターサッカーをするんじゃ!という人がいれば
もっと細かく切り分ける人もいると思います。
正解のないスポーツなのでそれでいいと思います。
大事なのは相手サッカーの批判ではなく
リスペクト→分析→対策です。
Everyone has different values.
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