腹6分目のすすめ
どうも!きやまです。
今年もあと2か月ほど。年末の帰省の予定も決まり、早くも年の瀬感を感じているきやまです。
クリスマス?そういえばそんなイベントもありましたね、、、
さて、本題に入ります。
「腹6分目のすすめ」というタイトルを付けましたが、本日も懲りずに野球の話です。ご容赦ください。
本日は練習時間の短縮化について考えたいと思います。
野球界の練習時間に関する現状
野球は練習時間が非常に長いと言われています。
笹川スポーツ財団のこちらの記事によると、中学、高校共に野球部が一番練習時間、練習頻度が多い結果になっています。
中学校
平均活動日数 6.1日/週(5.6日/週)
平均活動時間 平日2.43時間/日(2.22時間/日)
休日5.71時間/日(3.65時間/日)
高校
平均活動日数 6.6日/週(5.7日/週)
平均活動時間 平日3.43時間/日(2.58時間/日)
休日7.70時間/日(3.74時間/日)
( )内は他の運動部の平均
なぜ、こんなにも野球部の練習が長く多いのか?
きやまの経験から推測すると、
1.投、打、捕、走と必要なスキルが多く、習得に時間を要する
2.プレー自体の運動強度が他競技と比べて低く、長時間練習が可能
3.競技特性としての効率の悪さ
4.昔からの風習
これらをあげることができます。
しかし、記事にあるように練習時間の長時間化は選手に不満感を抱かせています。
また、野球を始めない理由として練習の長さ・多さがあげられることがしばしばあります。
野球を再び子どもたちから選ばれるスポーツにするためには一刻も早くこれを改善する必要があります。
そこで、野球を始めるハードルを低くするためにきやまが指導している少年野球チームではこんな取り組みをしています。
週末1/4ルール
最も特徴的な取り組みはこれだと思います。
1週間に半日しか練習をしない。
毎週土曜日に朝から晩まで練習をして、
帰ってきて録画したアニメ「メジャー」を見て、モチベーションを上げて次の日また朝から練習に出かける。
毎週のように土日両日一日中練習をするのが当たり前だった我々の時代とは明らかに違います。
練習が少ないから弱いんじゃないかと思われることが多いチームですが、実はそんなことありません。決して強いとは言えませんが、他のチームとあまり変わらないと思っています。
なぜか。
そこに今回のテーマである腹6分目が関係してきます。
チームの子どもたちは、野球が大好きです。
しかし、練習が週に半日しかないのでそれだけでは満足できず野球に飢えています。
その結果、練習が終わった後や平日の放課後などに
仲間たちと集まって公園で練習したり、ご両親に練習に付き合ってもらったりしているようです。
結果的には、土日一日練習をしているチームの選手達よりも長い時間練習をしていることになります。
しかも、小学生にして指導者に強制されることなく自分たちで工夫して主体的に練習に取り組んでいるので、上達も早いように感じています。
腹8分目ではなく、6分目。8分目だと次の週まで我慢できてしまいます。
「次の週まで待ちきれない。」という状況を作るには6分目くらいがいいのかなあと考えています。
指導者の仕事
以前何かの記事で、どこかの国のラグビーの指導者が
「我々指導者に求められるのは子供たちを笑顔で練習から返すことだ」
みたいなことを言っていました。(すいません、詳しいことは何も覚えていません。笑)
この記事を読んで以降木山はこのことを意識して指導に当たっています。
「あー、疲れた」と子どもたちが帰るようでは満足度は高くないでしょう。
いかに質を落とさず練習時間を短くするか
さて、前置きが長くなりました。
練習時間を短くしても練習の質が落ちると意味がない。
全体練習の時間を短くしても、子どもたちに上手くなってもらうには、効率的な練習と練習時間外での個人練習が欠かせません。
当たり前のことですが、これまで行われてきた罵声が飛び交うような一方的な指導では子どもたちは家に帰ってまで野球をしようと思いません。
練習が終わった後に
「えー、もう終わり?もっと野球したいよ」
と子どもたちに思わせる必要があります。
そのために魅力的な練習作りが必要です。
きやま自身、まだまだ反省だらけですが、これが野球界全体として達成できればまた以前の様に野球が子どもたちから選ばれるスポーツになるのではないでしょうか。
そんなことを考えたきやまでした。